インフルエンサーを使い分け
――インフルエンサーマーケティングについて聞きたい。主に日本の文化を投稿している外国人か、外国に詳しい日本人に投稿を依頼している。フォロワー数が5000人から3万人規模のマイクロインフルエンサーとインフルエンサーを使い分けている。
大手の海外インフルエンサーになると、投稿依頼料も日本の比にならないくらい高額になる。「サクラコ」で季節商品を販売するときはマイクロインフルエンサー、一大プロジェクトのときは、インフルエンサーのように使い分けが重要になる。
頻繁にマイクロインフルエンサーを利用しても、海外顧客に「また『サクラコ』が出てきたよ」と商品を嫌われてしまう可能性もある。人数と時期は注意しなくてはならない。
米国以外も視野に
――円安が貴社に与える影響は?正直、円安だから会社の売上高が伸びていることはない。米国株を見てもらうと分かるが、米国も景気が良くない。長引くコロナ禍の影響や、ロシアによるウクライナ侵攻などで、個人消費が落ち込んでいる傾向がある。
当社の既存顧客は70%以上が米国人。何か新たな施策を打たなければならないと危機感を感じている。
来期は新たにアジア圏へサービスを広げていく。シンガポール、マレーシア、インドネシアなどが次なるターゲットだ。特に東南アジアは購買力が上がっている。現地に行って感じたが、まだ東南アジアのEC利用率は高くない。だが、将来性はあると踏んでいる。オフラインとしてポップアップストアなどを実施し、当社商品の売り込みを計画している。
【プロフィール】大学卒業後、リクルートに入社。入社2年目から国内向け通販新規事業の立ち上げに参加。その頃、インバウンドの外国人が増加してきたことと、外国人が日本に来て、必ず土産品に菓子を購入する様子を見て、海外向け通販事業をスタート。現在は菓子だけではなく、コスメや雑貨、クレーンゲームアプリなど6つのコンテンツを取り扱っている。
<注目>ICHIGO 近本あゆみ社長が6月8日、セミナー登壇
ICHIGOの近本あゆみ社長は、6月8日15時30分~、ダイレクト・マーケティング・フェア2022「通販・EC EXPO」のセミナーに登壇する。越境ECを始める点での注意点や売り上げを伸ばすこつ、各国のトレンドを解説する。コロナ禍で販路拡大を検討する多くの通販企業にとって、ヒントを得られる機会になるのは間違いないだろう。
セミナーの詳細&申込は▶▶https://www.bci.co.jp/dmf/seminar/339