2022.04.29

アパレルD2Cの「MISA」、『一生モノ』の子ども服を企画 母親視点で事業を拡大

長期間の着用を目指す子ども服ブランド「ELMISA」

子ども服のD2Cブランドを手掛けるMISAは、子育て中の母親の要望や、課題に寄り添った商品企画でママ層から強い支持を受けている。子どもの成長に合わせてサイズを調整できる上着など、母親ならではの視点で商品を開発し、事業を拡大している。
 
MISAは、2019年に設立したスタートアップ企業。代表である上村紗也賀氏を含め、従業員が子育て中の母親で構成されているのが特徴だ。
 
ブランドの一つである「ELMISA(エルミサ)」は、SDGs(持続可能な開発目標)への課題意識から「一生モノの子ども服」を目指して生まれたブランドだ。短期間で消費されていく子ども服を、可能な限り長く使用できるような工夫を施している。
 
「サイズ調整ができる絞りを設けるなど、成長に合わせて着用し続けられるよう開発している」(上村代表)と言う。ほつれにくい縫製や、水汚れに強い撥水加工により、子ども服にまつわるトラブルも防止する。


▲裾に絞りを設けるなど、成長に合わせてサイズ調整が可能
 
ブランドの商品企画や情報発信の源泉となっているのが、フォロワー数が2万5000人を超える「インスタグラム」でのユーザーとの交流だ。

定期的に行っているライブ配信では商品の販促だけでなく、子育てにまつわる雑談なども実施。ユーザーから寄せられる悩みや、「育児あるある」が、商品開発のヒントになることも多いという。
 
「子どもの体形に合わせたお薦めや着用時のサイズ感など、商品の情報を交換するコミュニティーがユーザー間で自然と発生している」(同)と話す。
 
4月からは、凸版印刷のグループ会社であるONE COMPATHの子会社となり体制を強化。主婦層向けに広くサービスを提供するグループの基盤を生かし、販路拡大を図る。


「ELMISA」
https://elmisa.jp/




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事