2022.04.02

「SminkArt」、使わない化粧品を絵具に再利用できるキットを販売

商品の認知を拡大するため、体験型のイベントも多数開催

モーンガータでは、廃棄する化粧品を絵具として再利用する取り組みを行っている。同社が運営するECサイト「SminkArt(スミンクアート)」では、自宅で使わなくなった、粉モノの化粧品を絵具にするキットや、化粧品を原料にした絵具を販売している。

粉モノの化粧品は通常、油でコーティングされているため、そのままでは絵具にならない。同社では、コーティングをはがす溶液を開発し、絵具として再利用している。溶液に界面活性剤は入っておらず、特許も取得しているという。

もとは化粧品であるため、一般的な絵具よりも細かい色彩を表現できるとしている。光沢がある化粧品や、ラメが入った化粧品ならば、より独自性の高い表現ができるという。


使わなくなった化粧品を絵具に

「アイシャドーやチークなどの粉モノの化粧品は、約86%の人が使いきれずに捨てているといわれている」(田中寿典社長)と話す。再利用のキットから事業の展開を開始。現在は化粧品会社から原料となる化粧品の供給を受け、絵具の販売も行っているという。

「化粧品メーカーでは、試作品などで大量の廃棄が出ている。当社の取り組みに賛同してくれる企業も増えてきている」(同)と話す。

販売は、ECを中心に行っている。商品の認知を拡大するため、体験型のイベントを多く行っているという。「母親と子どもで行うイベントは、商品との相性が良い。小学校の企画や百貨店などで体験する機会を設けている」(同)と話す。

現在の用途は主に、画材としての絵具だが、今後は使用量を増やすため、用途を増やしていくという。「画材だけでは消費量が少ない。例えば印刷用のインクなどにも使えるようになれば、消費量はさらに増えるだろう」(同)と話している。


「SminkArt」
https://smink-art.com/




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