2022.01.31

化粧品ECプラットフォーム「NOIN」、追加調達で累計約10億円調達 化粧品業界のDXを加速

化粧品ECプラットフォーム「NOIN(ノイン)」を運営するノインは1月28日、化粧品業界DXに向けた事業拡大のため資金調達を実施。Sony Innovation Fundや博報堂DYベンチャーズ、新日本製薬、マイナビなどと資本提携を行った。これによりシリーズC資金調達額が累計約10億円となった。

テクノロジー・文化の発展により、日常生活で使用するものをネットで購入するのが当たり前の時代となりつつある一方で、化粧品業界はオンライン購入率約6%と未成熟な市場であり、住環境によっては欲しい化粧品が手に入らない消費者も多いというのが実情だとし、その現状を打破するべく、ノインでは、“明日の自分に、ドキドキしよう”を理念に掲げ、化粧品メーカーと消費者を最短距離でつなぐ化粧品ECプラットフォーム「NOIN」を運営している。

バリエーション豊かな商品を展開する「NOIN」は、新商品や気になっていた化粧品が購入できるのはもちろん、メイクアップ術やメイクの悩みを解決するオリジナル動画や記事といったコンテンツ、ユーザーとのコミュニケーションなどを通じて、利用者が最も自分に合う化粧品を見つけることができる世界の実現を目指している。

このほどSony Innovation Fundや博報堂Dyベンチャーズ、新日本製薬、マイナビなどと資本提携し、化粧品業界DXに向けた事業拡大のための資金調達を実施した。調達した資金を活用し、EC事業等で培った独自のデータベースとその分析に基づいた独自ノウハウを元に、化粧品業界DXに向けた事業の拡大を図る。

今回の資金調達にあたり、ノインの渡部賢代表取締役は、「この2月で『NOIN』という化粧品専門アカウントが開始してからちょうど5年が経ちます。5年前は、ただただ『明日の自分にドキドキしてほしい』という思いを込め、お客様の悩みに気づき、『化粧』という手段でその解決に繋がりそうな情報発信をしつづける、そんな毎日を送っていました。そこから今日に至るまで、様々なチャレンジをし、失敗を繰り返し、ほんの少しの成果を積み上げ続け、徐々に化粧品業界の皆様やお客様に認知いただき、今ではたくさんのお客様に商品をご購入いただき、また、化粧品会社・小売・流通の方々にお仕事のご相談を頂けるようになりました」と述べ、同社の作りたい未来を信じ、協力、支援をしてくれた取引企業や顧客、従業員などへ感謝の意を示した。

同社の関わっている化粧品業界は、「コロナ禍による商品需要の激変、売り方の変容、インバウンド需要の消失、SDGs・ESGに対する真摯・真剣な取組み、情報伝達手段の大きな変化、国内人口の減少に伴う売上減少への危惧などにより、とてつもなく大きなパラダイムシフトの渦中にある」とし、こうした中で「ノインはパラダイムシフトのど真ん中に位置しながら、『これからの化粧品業界の在り方』の可能性をキャッチし、いち早く実証し、そのノウハウを業界の皆様にお伝えし伴走することで、化粧品業界全体とお客様たちの価値観の差異をなくし、『すばらしい商品が生まれ続け、それが伝わり、お客様が幸せになる』という循環を支える一員でありたいと思います。このたび、新たに強力なパートナーとなる株主のお力添えにより、我々がなすべき事業活動を、力強く加速できる準備が整いました」とコメントした。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事