2022.01.17

【ECモールに聞く2022年の展望】『楽天市場』野原彰人執行役員「絶好調を継続、さらに物流を高度化」


10兆円耐えるインフラ作る


――成長を継続するために必要なことは?

流通総額が1兆円から2兆円に達するまで7年間かかった。それが2兆円から3兆円までは2年間しかかかっていない。この勢いで5兆円も達成し、次は10兆円という目標も見込めるところまできた。目標達成のために一番大切なのは、われわれのシステムのインフラが需要に耐えられるかどうか。2021年12月の「楽天スーパーセール」も、ものすごいアクセスが集まった。アクセスに耐えられるインフラ投資をしながら、需要をなるべく分散し、配送を平準化する取り組みが必要になる。

――日本郵政と提携したことでインフラは強化できたのか?

日本郵政グループの日本郵便と物流を展開することで、需要の動向を物流側にも伝えることができる。さらに置き配や余裕を持った日にちでの日時指定を促すことも可能だ。配達までのリードタイムを長く設定してくれたユーザーには、インセンティブを提供するといった方法もあるだろう。

今後もさらに拡大するEC需要に対応するため物流機能の拡充は必須で、日本郵便との協業を通して、さまざまな利便性の高いサービスの提供を通じたユーザーの満足度向上、そして出店店舗の物流効率化による売り上げ拡大をサポートしていきたい。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事