2019.11.21

【M&A後の展望を聞く】Appier チハン・ユーCEO × Emotion Intelligence 太田麻未CEO


海外事業に提供開始


――M&Aの発表から1カ月がたつが、新体制の成果は。

太田:日本の既存の顧客企業に対するサービスは基本的に変わりない。これまでは少数精鋭で事業を運営していたが、Appierのチームとサービスをクロスセルしたり、Appierのエンジニアをチームに迎えて一緒に開発をしたりし始めている。これまでは日本企業にしか「AiDeal」を提供できていなかったが、管理画面の翻訳を終え、11月からはグローバルで販売を開始している。すでに台湾の企業に導入していただいた。開発力はこれからどんどん上がっていく。

ユー:「AiDeal」はユーザーが購入するかどうかをデータに基づいて判断している。アルゴリズムをブラッシュアップしていく点では当社が技術的に力を貸せる。当社のデータ資産の活用余地が大きいと思う。データサイズが大きければ、より的確に判断できるはずだ。

――今後の両社のサービス展開はどのように加速していくのか。

ユー:Appierの製品群がほぼ完全なものになった。それぞれのサービスの相乗効果を発揮するときが来た。これからはサービスを一気通貫で提供できる。

太田:競合環境の中でサービスのポジショニングが大事だと思っている。AIをマーケティングで活用していくことは、正しい方向性だと思っている。当社の得意としているAI技術をさらに伸ばし、他のプロダクトでサービスを補完できることで、競合に負けないソリューション提案ができる。

ユー:アジア以外にはEminのユースケースはあまり知られていない。グローバルにもっと知ってもらい、活用してもらいたい。

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