美容サプリの直販やOEM受託事業などを展開するオルトは2018年12月、単品通販のネット広告を最適化するツール「売れるネット広告つくーる」を導入した。サプリの定期購入の申し込み画面で、3回分のまとめ購入を提案する方法を採用したところ、アップセル率が増加。顧客1人当たりの平均売り上げが導入前と比べて3倍になったという。
オルトは創業40年を超える老舗のサプリメント販売企業だ。「女性のための商品開発」を企業理念としている。同社の直販の主力は、まつげケアのサプリ（まついくサプリ）や美白ケアのサプリとなっている。まついくサプリは、13年の発売以来、累計15万個以上を販売した人気商品だ。
オルトは「売れるネット広告つくーる」を2018年12月に導入した。自社開発のEC基幹システムの刷新のタイミングで、アップセル機能を搭載した同ツールを導入した。現在では、まついくサプリや美白訴求サプリなど12品目のLPに同ツールを導入している。オルトは同ツールを、アップセルと、メールでの顧客のフォローに利用しているという。
オルトは、まついくサプリなどについて、定期購入の「毎月お届けコース」を提案するようにしている。「売れるネット広告つくーる」では、「毎月定期コース」に契約する顧客が、購入者情報を入力し終わったタイミングで、「初回の購入時に3回分をまとめて買った方がお得です」などと表示。3回分まとめて購入した方が、1個あたりの商品価格を抑えられることを訴求する。
オルトにとっては、定期購入で多い「1・2回目での離脱」を防ぐことができるというメリットがある。結果として、顧客一人当たりの売り上げを高めることができたとしている。
「1、2回目で購入をやめた顧客には、効果を実感してもらえないケースもある。『3回おまとめ』に引き上げることで、4回目以降も続けてもらえるようになった」（岡田啓介執行役員）と話している。
オルトでは、まついくサプリなどの直販で得た知見を基に、女性の美容・健康をケアするサプリの商品開発とOEM提案を強化するとしている。
「わくわくショップORTHOBIOS」 
