2020.04.08

【健食通販インタビュー】SONOKO 宇田川裕昭社長「社長就任後、売上50%増の商品も」

SONOKO 宇田川裕昭社長


SONOKO(ソノコ)は、宇田川裕昭氏が2019年7月に社長就任して以来、成長路線にかじを切っている。創業者の鈴木その子氏が亡くなったのが2000年、それから、既存顧客の離脱により、5~8%の減収が続いていた。宇田川社長は、鈴木氏がプロデュースした「SONOKO式献立セット」を自ら実践し、直営サロンで顧客に発信。年に50回の地方巡業も行い、既存顧客との対面コミュニケーションを重視した施策を推進してきた。2020年3月期の健康食品事業(サプリ、食品)の売上高は、前期比微増の約16億円を見込む。業績を回復に導いた施策の詳細を宇田川社長に聞いた。


離脱予備軍の既存を分析


――就任後、既存顧客向けに強化した施策は。

既存のお客さまと対面でコミュニケーションする機会を増やした。既存顧客のロイヤルティーを高める狙いだ。既存会員は10万人で、そのうちアクティブ会員は1万人。就任後に、今までの購入総額が高い、上位500人のお客さまを分析した。

購入金額が年々下がっている人、横ばいの人、上がっている人に分けた。下がっている人は、引っ越しや退職、体力の衰えを理由として、直営店(都内・銀座)から足が遠のいた人が大半だった。このことから、対面のコミュニケーションが減ると購入金額も減ると分析した。地方のお客さま向けのイベントを頻繁に開催し、当社側からお客さまのもとに出向くようにした。

2019年8月から、イベントは年に50回のペースで開催している。2~3人のスタッフが、地方のホテルの1室を借りて、5~10人の顧客と交流。参加は無料だが、イベント後の販売会で商品を購入していくお客さまが多い。客単価は10万円を超えるときもある。

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