2021.08.04

オイシックス・ラ・大地、廃棄食材を活用したアップサイクル食品が好調 7月中に1トンの食品ロスを削減見込み

「ここも食べられるチップス」のブロッコリーの茎(左)、だいこんの皮(右)

食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地はこのほど、7月6日より提供を開始した、アップサイクル商品のみ販売する食品ロス解決サービス「Upcycle by Oisix」のPB商品「ここも食べられるチップス」の売上について発表した。提携先工場の商品製造・加工の過程で出る廃棄食材を活用した同商品は、発売から1週間で計画の1.4倍となる0.7トンの食品ロス削減を実現し、7月中には早くも1トンを達成する見込みと好調な出だしとなった。

【<画像6点>「ここも食べられるチップス」の詳細はこちら】

7月6日にスタートした「Upcycle by Oisix」は、畑や加工現場から出た廃棄食材を活用し、より環境負荷が低く、新たな価値を加えたアップサイクル商品を開発・販売する食品ロス解決サービス。PB商品第1弾として、冷凍ブロッコリーのカット工場で花蕾(からい)をカットしたあとに残る茎を活用した「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」、大根の漬物工場で廃棄されてきた大根の皮を使った「ここも食べられるチップス だいこんの皮」の2種類の「ここも食べられるチップス」(各430円/税込)を発売している。

これまで廃棄していた部分の野菜を使い、サクッと食べやすく揚げた「ここも食べられるチップス」は、美味しく食べられるよう廃棄食材に下処理を施して食感と甘味をコントロール。味付けには天日塩とてんさい糖を使用し、独自の製法で食感豊かなチップスに仕上げている。野菜そのものがもつ食感を活かしており、おやつやおつまみの他、サラダやスープのアクセントにも利用できる。食育や環境教育の一環で食品ロス等環境問題への意識は高まっており、小さな子どもがいる家庭や保育園からも「食の大切さを教えやすい」「お菓子のような感覚で食べやすく、野菜が苦手な子どもでも食べやすい」といった意見が寄せられ、好評を得ているという。

7月28日には、「ここも食べられるチップス ブロッコリーの茎」は発売1週間で販売計画3倍以上を達成し、食品ロス削減量は活用計画0.5トンに対して約1.4倍の0.7トンを実現したと発表。原料供給元の契約工場1社から出る食品廃棄見込み全量の約1トンを達成見込みのため、当初予定より前倒しし、契約工場2社目の食品ロス削減に取組むとし、他産地で収穫期を迎えたブロッコリーを冷凍ブロッコリーとして生産する工場からの原料調達を開始する。また、大根の漬物工場で廃棄されてきた大根の皮を使った「ここも食べられるチップス だいこんの皮」は、発売1週間で販売計画の約2倍を達成し、食品ロス削減量は約155kgとなった。

同社では、「Upcycle by Oisix」サービス開始に伴い、食品ロス削減取組の対象を自社PB商品製造委託および原料仕入先の約1700(2021年7月時点)の提携工場に拡げ、サプライチェーン全体での食品ロス削減の取り組みを開始している。地球と身体にやさしく、新しい食の楽しみ方を広げる食品ロス解決型ブランドとして、自社オリジナルのアップサイクル商品開発を積極的に展開し、3年後には年間約500トン、同社商品製造に関わる提携先100社の食品ロス削減を目指すとしている。



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