2021.06.20

Soup Stock Tokyoが認めた植物由来の衛生用品が人気 コロナ禍のニーズも掴み、ECサイト「Komons」の売上2倍に

「Komons」のトップページ(左)と有井誠社長(右)

日本のものづくりと文化を土台にブランドを開発するUnsungs&Web(アンサングズアンドウェブ)は2018年から、自社ECサイト「Komons(コモンズ)」を運営している。主な取扱商品は自社ブランドの洗剤・日用品だ。新たな販路拡大として小売店への商品卸しを始めたことと、コロナ禍での新商品発売が奏功し、2021年1月期のEC売上高は前期比2倍に伸長した。

「コモンズ」では、自然植物由来の成分を配合した洗剤、除菌スプレー、トイレクリーナーなどを取り扱っている。価格が安く洗浄力が強い大手会社の製品とは異なり、アトピーなどの肌が弱い人も安心して使える商品開発を目指した。

2020年1月から、小売店への商品卸しを開始した。ECサイトの運営だけでなく、さらなる認知度向上と売り上げ拡大を図るためだ。

2020年7月には、Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)への商品供給も始まった。和の素材や古人の知恵を生かして商品化する「コモンズ」の運営に共感し、スープストックトーキョーから打診があった。

小売店の店頭に商品を置いてもらうことで、大きなメリットがあったという。「店舗で商品の香りを嗅いで気に入って購入する人が多く見られた。その後、店頭購入者がリピーターになり、自社ECサイトで購入してくれるケースが多い。新規顧客獲得につながっっている」(有井誠社長)と語る。


有井誠社長

新型コロナウイルスが拡大した同4月には、マスクや衣服などに吹きかけることで消臭効果が期待できる「ファブリックミストー除菌消臭ミスト」の原料を使用したアルコールスプレーを急きょ発売した。

緊急事態宣言発令後、全国でアルコール除菌グッズが品切れになった。アルコールスプレーに対する需要の高まりを感じ、急いで商品化。発売後はすぐに売り切れ、再販希望の声が3000件以上届いたという。「情勢を見極め、柔軟に対応することの必要性を改めて感じた」(同)と振り返る。

国内で販路を拡大している同社だが、今後はアジア市場への出店を予定している。イタリアの展示会に出展した際、現地の人に商品の香りを評価され、自信につながったという。欧州で出店を果たし、次はまだ市場が開拓されていない香港、台湾に出店していくことを計画している。


「Komons(コモンズ)」
https://komons-japan.com/




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