2021.06.19

加賀温泉の名産品販売サイト「かいねや加賀」、「モーニング娘。’21」加賀楓をイメージキャラクターに起用 開設から売上7倍に

イメージキャラクターの加賀楓をトップページに掲載している「かいねや加賀」と萬谷浩幸社長(写真右)

加賀温泉は2020年6月から、自社サイト「かいねや加賀」を運営している。地元である加賀温泉郷の工芸品や名産物を販売するECサイトだ。同社は「モーニング娘。’21」の加賀楓をイメージキャラクターに起用している。自社サイト独自の金券システムである「みらい飲食券」「みらい宿泊券」も開発。新型コロナウイルスの影響で、売上高が落ち込んだ地元経済の復興に注力している。

加賀楓を自社ECサイトのイメージキャラクターに迎えたのは、「2011年より加賀温泉郷では、地元の女性がレディー・ガガに称しておもてなしをする『レディー・カガ』プロジェクトを実施している。そのポスターをJRの駅に掲出したところ、モーニング娘。のファンの方から加賀さんを起用してほしいという声が挙がり所属事務所に打診した。無事に承諾され2018年から、加賀温泉郷観光大使を務めていただいている。その枠組みで次は、自社ECサイトのイメージキャラクターになってもらった」(萬谷浩幸社長)と振り返る。


萬谷浩幸社長

そして2020年11月、加賀温泉郷50周年イベントセレモニーを開催。加賀楓が1日駅長として任命された。地元の人、加賀温泉郷が好きな人、そしてモーニング娘。’21のファンの人が多数来場すると予測し、50周年に絡めたオリジナル商品を開発した。地元の商店街と協力し、フィギュアスタンドキーホルダー、手拭い、クッション、マスキングテープ、Tシャツ、パーカー、プリン、コメなどの期間限定商品を多数販売した。


加賀楓をイメージキャラクターに迎えた「かいねや加賀」

「リアルイベントでグッズを販売して、まず商品を知ってもらう必要があった。そして、その後ファンの間で広まり、ECサイトに流れて来るケースが多い。モーニング娘。のファンの中には、行きたいけど行けなかった人が多いのではないか」(同)との見解を示す。

加賀温泉ではECサイト開設以降、自社独自の「みらい飲食券」「みらい宿泊券」を販売している。飲食代・宿泊料を先払いでチケットを購入することで、飲食店や宿泊施設を支援する仕組み。宿泊施設に頻繁に泊まっていたリピーターや、宿泊施設を応援したいという顧客の他に、ギフトとしても選ばれることが多いという。

従来は、贈る側が予約日時やその他の詳細を決めてからプレゼントする。だが、宿泊券では受け取る側が全てを決めることができる。こうした特徴もあり、両親や友人へのギフトとして選ばれている。

これらの施策が奏功し、2020年11月度の売上高は当初と比較して2.5倍に伸長。現在、2021年4月度の売上高は当初の約7倍に達している。



【ショップデータ】
■ECサイト開設時期 2020年6月
■ECサイト運営人数 4人
■販売チャネル 「自社サイト」
■ECサイト構築システム 「カラーミーショップ」



「かいねや加賀」
https://kaineya.jp/




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