情報の「宝」は自社にある
――山上蒲鉾店は、サービスの導入前、その強みを生かしたプロモーションに着手できていなかったのか。そうだが、正確には違う。山上蒲鉾店はそもそも、長所であることを認識されていなかった。老舗の名店だからこそ自社の製造過程や技術を「当たり前」のことだと思い、魅力だと捉えていらっしゃらなかった。そこを再認識していただき、毎日1回の投稿を目安として、公式アカウントからの発信を重ねてもらった。投稿の内容は、自社の技術や商品の説明にとどまらない。山上蒲鉾店が店舗を構える神奈川県・小田原市の「かまぼこ通り」のPRにも力を入れていただいた。「かまぼこ通りのいろいろな店舗で食べ歩きをしながら、山上蒲鉾店にたどり着いてほしい」といった打ち出し方だ。
セールス色の強い投稿は、繁忙期の年末年始だけに絞った。オフシーズンは全て、投稿を見てくれたユーザーに楽しんでもらえるような情報の発信に特化していただいた。山上蒲鉾店がかまぼこ作りにかける熱意や技術の配信も、その一環だ。これにより、固定のファンがどんどん増えていった。FacebookにはECサイトのURLリンクも設置しているため、EC・店舗ともに山上蒲鉾店のお客さまが増加した。
ブランドの魅力を再発見し、竹洞社長がクライアントと二人三脚でウェブコンテンツの品質向上に取り組む
そもそもコンテンツの「品質」とは何なのか?
――クライアントのウェブコンテンツの価値を高めるため、Spelldataが踏んでいるフローは。私たちSpelldataは、山上蒲鉾店のようにクライアントの「強み」を見つけ、コンテンツの質の向上につなげるほか、必要に応じてシャノンの確率分布論に基づき、より情報の価値が高いと思われるコンテンツ作りの提案も行っている。
シャノンとは、「情報理論の父」と呼ばれた米国の数学者クロード・エルウッド・シャノン(2001年没)のこと。「情報の価値が高い」と感じるのは、知らないことを教えてもらったとき。シャノンは、知らないことを知ることできたときの驚きの大きさは、情報の大きさに等しいという考えを示していた。さらに、人々が何を知らないか、何を知っているかは、確率分布となるため、情報の価値(=驚きの大きさ)も確率分布となるという理論を展開していた。
魅力的なコンテンツに欠かせない、情報の「宝」は自社の中に眠っていることが多い。それをさまざまな観点で掘り起こし、コンテンツ作りに生かしていただけるように導くのが私たちの「コンテンツ品質改善サービス」だ。
外部から、客観的な観点で自社の魅力を見つめ直してもらうことはとても大切だ。「宝」になる情報は必ず会社の中にある。それに気がつくためには、外部の企業に「見てもらう」機会を設けることが有効だ。第三者の視点を挟むことの大切さに気が付いてほしい。
ウェブの悩みをクライアントと二人三脚で解決
――「コンテンツ品質改善サービス」の利用料を教えてほしい。事業規模にもよるが、月額30万円前後で利用いただいている企業が多い。山上蒲鉾店の場合は、月額20万円。Facebookの運営支援(コンサルティング)、ECサイトのリニューアル、コーポレートサイトの製作まで支援している。足元では、女性をターゲットとした練り物製品のEC「ムカチョウ.jp」の立ち上げにも携わった。山上蒲鉾店の新たなブランドだ。これらは全て、「コンテンツ品質改善サービス」の一環として支援している。
山上蒲鉾店は、コーポレートサイトのトップページに紹介動画を設置したところ、独自のかまぼこ製造過程に注目が集まり、テレビをはじめとした各メディアによる取材の依頼が急増した。こうしたテコ入れも、集客に役立っている。NHK総合テレビの「ブラタモリ」で取り上げられたこともある。
このように、ウェブまわりのお悩みに対応する。
「コンテンツ品質改善サービス」に少しでもご関心のある方は、ぜひ気軽に問い合わせてほしい。
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