楽天は8月19日、「スマートフォン版楽天市場」の商品ページとカテゴリページのデザインリニューアルを実施し、9月29日からR-Storefrontで利用できていた一部のHTMLタグを利用できなくする。R-Storefrontで商品情報などを編集する際、保存時にエラーメッセージが表示され、禁止されたタグを削除する必要が生じている。
日本ECサービスは楽天のデザインリニューアルに先立ち、7月29日に「楽天市場」の出店者向けに新しいスマホページのデザインに対応するための無料ツールの配布を開始した。新スマホデザインの導入に伴い、9月29日からリリースされる「スマートフォン編集項目の入力エラーチェック強化」に対応した利用禁止となるタグを確認、削除できるツールを無料提供している。
無料提供する対応ツールは、楽天ショップの「スマホビュー」を確認できる「楽天ショップの便利ツール」に、禁止タグ対応の機能を追加し、商品一覧と編集ページでのチェック、禁止タグの削除とバックアップが可能。Chromeの拡張機能として提供しており、インストールするだけで手軽に導入できる。
その他、一括で禁止タグ削除が可能な「スマホ禁止タグチェック君(R)」、CSVで一括編集できないカテゴリページに対応できる「カテゴリページ更新君(R)」も提供している。
楽天ショップの便利ツールを提供禁止タグを確認できるようになることで、ページ制作を外注していて修正箇所や方法が分からないショップが、対応が必要かどうかをチェックし、不要なタグを削除できるようになる。複数の商品ページの修正箇所を一括でチェックでき、禁止タグの削除もできる。
商品一覧から禁止タグを含むページを検出編集画面で禁止タグを検出
禁止タグを削除「楽天市場」だけでなく、「Amazon」「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」「au PAY マーケット」のスマホ表示のチェックにも活用できる。
参加無料のFacebookグループで対策のポイント伝授
無料のFacebookのプライベートグループを開設し、ツールの利用方法のサポートから、リニューアル後の対策など、最新情報を提供していく。登録者には無料レポート「リニューアル後の楽天スマホ対策のポイントとは?」を進呈しており、新デザインに対応した対策方法を学ぶことが可能。
【無料】楽天ショップのスマホリニューアル対策専用オンラインサロン
https://www.facebook.com/groups/277269873362785/ 便利ツールを毎日5000人以上が利用
日本ECサービスは2017年、「楽天市場」のhttps化対応においても、業者にページ制作を委託している中小事業者の対応困難であると予想し、Chromeの拡張機能を利用した対策ツールなどを無料で提供していた。対策ツールはショップや支援事業者など1000社以上に利用され、Chrome拡張機能の可能性を感じ、会員サポートサービス「ECマスターズクラブ」の会員向けにChrome拡張機能を用いたツールを次々に開発している。現在は毎日、5000人以上が利用している。
【ECマスターズ】楽天ショップの便利ツール
https://chrome.google.com/webstore/detail/apjpmocfcdmmjcgcbipfhjfcjhlkfhmc日本ECサービスの清水将平社長は、元楽天ECコンサルタント。2010年に独立し、コンサルタントとして、数々の有名ショップを支援してきたが、出店数が増えるモールのサポートが手の届かないショップを支援するために、2014年から会員制サポートサービス「ECマスターズクラブ」の提供を開始した。月額10万円以上で提供していたサービスを、月額1万円代から利用できるサービスとして提供した結果、1500社以上が利用する規模まで成長している。
今後も、「日本ECサービス」の社名通り、日本のEC企業にサービスを提供し、企業理念である「世界中の人々に感動を与え、ニッポンを元気にする! 」を実現すべく、モールの変化に対応した無料ツールやサービスを公開していく予定だという。
※「ECマスターズクラブ」に入会するには、会員の紹介かセミナーに参加する必要がある
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