2024.08.28

【「AI」「D2C」で急成長の事業モデルとは?】スキンケアブランド「Yunth」展開のAiロボティクスが東証グローズ上場

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スキンケアの「Yunth(ユンス)」や美容家電の「Brighte(ブライト)」などのD2Cブランドを展開するAiロボティクスは8月23日、東京証券取引所グロース市場への新規上場を承認されたと発表した。AIを活用した成長性の高いD2C企業の新規上場であり、株主に作詞家の秋元康氏や幻冬舎の見城徹社長が名を連ねていることからも注目度は高い。

同社はAIを活用した独自の成長ロジックで、自社ブランドや商品の企画開発・マーケティング・CRMまで一気通貫的に分析を行い、LTVを最大化し、高成長を遂げている。2024年3月期の売上高は、前期比93.7%増の70億6100万円だった。


▲D2Cブランド事業における売上高推移(単位:百万円)


動画配信や広告配信事業で創業


Aiロボティクスは2016年4月に動画配信サービスや広告配信事業を行う「HowTwo株式会社」として創業した。

2018年10月に成果報酬型「AIマーケティング事業」を開始し、広告配信事業の収益性向上や広告主のニーズに対応するため、成果報酬型の広告運用業務に移行。広告運用自動化のため、AIシステム「SELL(セル)」の開発を開始した。

2020年7月に商号を「Aiロボティクス株式会社」に変更。2021年2月にスキンケアブランドを展開するYunthや17skinに出資し、2022年1月にはこの2社を完全子会社化している。このM&Aを機に、2022年2月から自社ブランドの企画、販売を行う「D2Cブランド事業」を開始した。2022年11月にはYunthと17skinを吸収合併している。

2023年5月 経営資源の選択と集中により、「AIマーケティング事業」のリソースを「D2Cブランド事業」にシフトすることを決定した。「AIマーケティング事業」はその後稼働件数を限定し、現在は休止している。



2024年2月には、新たに美容家電ブランド「Brighte」を立ち上げ、2機種の美顔器を発売した。


AIマーケティングのノウハウでD2Cブランドの成長加速


「AIマーケティング事業」で開発した「SELL」によって蓄積したノウハウやデータを自社ブランドのマーケティングに活用し、さらに「D2Cブランド事業」に関わる機能拡張を行い、自社ブランドの成長を推進している。


▲「AIマーケティング事業」のノウハウを「D2Cブランド事業」に活用


▲「SELL(セル)」の活用領域

「D2Cブランド事業」では、「自社ECサイト販売」「ECモール販売」「店頭卸販売」の販売チャネルを通じて、自社で企画・開発し、OEMに製造委託した商品を顧客に販売している。主力ブランドである「Yunth」の「生VC美白美容液」は、2024年7月時点で延べ300万個以上の出荷実績を誇る。


▲販売方法別の収益イメージ

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