2024.08.27

【データに見る「ECの地殻変動」】<第30回>ネットショップのECモール利用率にみるEC市場の現状

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気付けば最近「アフターコロナ」という言葉が使われなくなった感がある。振り返ればコロナ禍でEC市場は追い風だったことは記憶に新しい。だがその反動で厳しい戦いを強いられている事業者は多いだろう。

消費者のリアル回帰に引き続き変化はなさそうだ。しかしECモールについては特に「Amazon」を中心に堅調に思える。もちろん反動を受けていることに違いはないが、個人消費がリアルかECモールかに二極化しているように見える。

ということでこのあたりを数値で検証してみたい。本紙6月13日号に「ネット通販売上高ランキングTOP532〈2024年版〉」が掲載されている。ランクインしている各ネットショップのECモール利用状況をもとに、「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」を全て利用する「3大モール網羅型」、3大モールのいずれかを利用する「3大モール特定型」、自社サイトのみで勝負する「自社サイト特化型」に独自に分類してみた。



結果は円グラフの通り。3大モール網羅型は36.8%と実に全体の3分の1以上を占める。次いで多いのが3大モール特定型で31.0%。両者を合算すると67.8%になる。

つまりTOP532のネットショップのうち3分の2以上が3大モールを少なくとも1つは必ず利用しているということだ。一方で自社サイト特化型は28.0%に留まる。この結果は多くのネットショップがECモールに強く依存しているということの証だろう。

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