2024.06.12

かっこ、EMV-3DSのACSベンダーと共同でクレカ不正撲滅目指す取り組みを開始

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不正注文検知サービス「O-PLUX」を提供するかっこは6月10日、EMV 3-DセキュアのACS(Access Control Server)ベンダーと共同で、クレジットカードの不正利用のさらなる撲滅を目指した取り組みを開始すると発表した。ACSベンダーとの協力関係を深化させ、不正対策技術革新を推進し、より安全かつ効率的な決済環境の提供を目指す。

かっこは、セキュリティ・ペイメント・データサイエンスの技術とノウハウをもとに、アルゴリズム、およびソフトウエアを開発・提供することで、企業の課題解決やチャレンジを支援している。特にオンライン取引における「不正検知サービス」を中核サービスとして位置づけ、国内で高いの導入実績を持つ不正注文検知サービス「O-PLUX」などを提供している。

「O-PLUX」は、データサイエンスを活用した独自の審査ロジックにより、不正注文をリアルタイムに検知し、クレジットカードのなりすまし注文、不正転売・悪質転売、後払い未払い等の不正被害の防止及び審査業務の自動化を実現するサービス。



このほど、EMV 3-DセキュアのACS(Access Control Server)ベンダーと共同で、クレジットカードの不正利用のさらなる撲滅を目指した取り組みを開始すると発表した。

EMV 3-Dセキュアセキュアでは、加盟店・決済ネットワーク・イシュアー(カード発行会社)の3者が協力して本人認証を行っており、このうちイシュアーの立場でシステムを提供するのがACS(Access Control Server)と呼ばれるシステムとなる。ACS(Access Control Server)はイシュアーと連携し、カードホルダーとの実際の本人認証プロセスを提供する。

かっこは、ACSベンダーと協力関係を深化させ、不正対策技術革新を推進し、より安全かつ効率的な決済環境を提供することを目指すとし、本取り組みにより日本市場における決済サービスの質を一層向上させ、各事業者のビジネス成長を支援する。

近年、不正利用手口の巧妙化が進み、2023年のクレジットカード不正利用被害額は540億円と、2022年に比べ約100億円増加している。こうした状況のなか、本人認証「EMV 3-Dセキュア」と「O-PLUX」の併用によりクレジットカード不正利用対策を強化する事業者も、2024年第1クオーター時点で、前年同期比約2.6倍に増加している。

クレジット取引セキュリティ対策協議会が発行する「クレジットカード・セキュリティガイドライン【5.0版】」では、4.0版に引き続き、2025年3月末までの原則全てのEC加盟店の「EMV 3-Dセキュア」の導入に加え、新たにEC加盟店におけるカード情報保護対策、および不正利用対策が求められるなど、より精度の高い不正対策へのニーズはますます増加が見込まれている。

このような状況においてかっこは、EC加盟店に導入が義務付けられている「EMV 3-Dセキュア」を開発提供するACSベンダーと共同で、不正利用対策の撲滅に向けて取り組み開始することで、より安心・安全なネット通販インフラづくりに貢献していく考えを示した。




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