2024.03.25

家電ECのストリーム、新聞折込広告で新規顧客獲得へ アナログマーケの狙いとは?

右田哲也取締役

家電のECサイト「ECカレント」を運営するストリームは今年3月、アナログでのマーケティング活動を開始した。新聞の折り込み広告で「大型家電の配送・設置サービスを提供できること」をアピールし、新規顧客の獲得を目指していく。右田哲也取締役は「まだ開始したばかりだが、すでに電話での問い合わせが寄せられている」と話す。

ストリームは「ECカレント」において、大型家電の全国への配送と設置をサポートするサービスを提供している。都内23区を中心としたエリアにおいては、液晶テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの商品を購入した顧客に、最短で2日以内に設置委託会社が配送と設置を行う。
 
大型家電の配送・設置サービスの認知拡大のため、大手新聞の朝刊への折り込み広告を開始した。まず都内限定で開始し、反応を見ながら対象地域を拡大していく。

「現時点ではテストマーケティングとしての意味合いに近い」(右田取締役)と話す。

購入想定層は家電の買い替えを検討している人で、いつも店舗での接客を受け、商品を購入していた人を取り込みたい考えだ。店舗で「どのメーカーのどの商品にしようか」「この商品は私の自宅に合うのか」などの疑問を抱えている人に、ストリームのサービスを訴求し、利用者獲得を目指していく。


▲折り込みチラシを開始

「家電量販店が行ってきた接客対応を、当社の場合だと『オンライン上で完結できます』ということを伝えていきたい。折り込み広告には電話番号を記載しているため、電話で細やかな顧客対応を実施していく。オンライン上でも、消費者に安心して不安なく、家電商品を購入してもらいたい」(同)と話す。

電話をかけてきて、より詳細な確認が必要なときは、ウェブ接客に誘導し、ユーザーの不安解消に努める。「ECカレント」では、ネットでの購入が苦手な人に、簡単に商品を購入できるよう大型家電以外の商品についても電話での受け付けを行っている。

「今できることでいうと、一例だが、洗濯機を置くところのサイズが、横何センチ、縦何センチあるのか、また洗濯機を入れるドアの横の長さが何センチなのかをウェブ接客で聞いて、サイズの合わない商品の購入を防ぐことができる」(同)と説明する。





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