2024.02.22

【「うっかり出会える」第2弾始動】ブルータス 田島朗編集長に「あしたのベストバイマーケット」の手応えを聞いた

ブルータスの田島朗編集長


マガジンハウスは1月11日、カルチャー誌「BRUTUS(ブルータス)」の通巻1000号を記念した期間限定のECサイト「あしたのベストバイマーケット」を開設した。ECサイトの公開から1週間で100万PVを突破するなど好調な出足だという。2月22日に、第2弾として約40ショップの80商品を追加した。開設から現在までの手応えや第2弾の意気込みについて、ブルータス編集長の田島朗氏に聞いた。



――「あしたのベストバイマーケット」とは?

雑誌とECサイトを連動した「うっかり出会える」購買体験を提供するマーケットプレイスだ。「BASE」と協業し、クリエーターたちによるファッション、食品など200点以上のオリジナルアイテムをそろえた。


▲「うっかり出会える」購買体験を提供する

――公開から現在(2月19日)までの手応えは?

ECサイトの公開から1週間で100万PVを突破し、約50商品が完売するなど、好調な滑り出しだった。現在は93商品が完売していて、大きな手応えを得ている。
この企画の前から「BASE」を利用しているショップの平均PV数は、直近3カ月の平均PV数と比較して、580%増加している。

――以前、同企画の目的について「雑誌ではない、立体的な表現をしたい」と話していたが、実際にやってみてどうだったか?

雑誌同様、「売らんかな」「何が何でも売って、儲けよう」の精神よりも、「クリエーターと一緒に、本当にいいモノを伝えるべく、クリエーティブしていく」というスタンスをぶらさなかったことが、結果的に良い結果につながっていると満足している。

ショップオーナーからも、「新規のファンが増えた」「なかなか自分で販促する時間が足りない中、このようなプラットフォームができたことはありがたい」「ずっと構想を持っていたものの、売れるか不安で制作できていなかったプロダクトを今回の取り組みをきっかけとしてリリースすることができた」などといった言葉をいただいている。

関係者全てにとってハッピーな取り組みとなったことが何よりもうれしい。


▲ECサイトのイメージ

――同企画はブルータス編集部にとってどのようなものだったか?

私の編集部の運営方針でもある「雑誌編集者の未来を切り拓いていく」ことにもつながっている。近年、雑誌は斜陽産業と思われる節があるが、むしろ雑誌や編集者の可能性は年々増えていることを編集部員にも体感してもらえたと思っている。

このような大規模な取り組みをしたことは、限られた編集部員数にとって大変なことではあった。今回の成功を元に、ブルータス自体のビジネスを拡大していけるよう、編集部の規模拡大についての構想も練っていきたい。

――今後の見通しについて。

1000号の発売期間は終わったが、「あしたのベストバイマーケット」は予定通り4月1日まで続ける予定だ。第2弾は、俳優の蒼井優さんと「ミナ ペルホネン」のコラボレーションなど、さらに強力なショップオーナー、商品を展開する。引き続きブルータスとしても盛り上げられるよう、編集部員一同で頑張っていきたい。


▲第2弾では、俳優の蒼井優さんと「ミナ ペルホネン」がコラボレーションバッグを製作した







RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事