EC事業支援サービスを提供するテモナは12月14日、「たまごリピート魂」「サブスクストア」のサービスにおいて、購入時のSMS（電話番号）を利用したログインと、SMS配信が可能な「SMS機能」を追加した。これにより両サービスを利用する事業者に対し、ECサイトにおける購入プロセスの簡略化、開封率が高いと言われるSMSでのコミュニケーションを可能にし、消費者の購買推進や事業者のさらなる事業成長に貢献する。
テモナは、EC領域において約14年に渡ってサブスク事業支援に特化したシステムを提供。1000社以上の企業に利用されている。このほど、「たまごリピート魂」「たまごリピート魂」の2サービスに、「SMS機能」を追加した。
「たまごリピート魂」は、ネット通販における定期購入や頒布会などのリピート通販専用システム「たまごリピート」のグロースサービスで、ECサイトの注文管理や自動決済、ステップメールなど、リピート通販に必要な管理業務のすべてに対応する機能を備える。
「サブスクストア」は、ネットショップ（サブスクリプション）事業における販売・顧客・入金・在庫などの管理に加え、販売促進やメール送信などを一元的に管理できるクラウド型システム。定期購入、頒布会、ステップメール、電話受注などの必要な管理機能は備え、集客の為のLP（ランディングページ）作成や広告管理も可能。出荷を伴わないデジタルコンテンツや大規模ショップ向けのカスタマイズにも対応する。
両サービスに追加した「SMS機能」は、「SMSログイン」と「SMS配信」の2つを備える機能。「SMSログイン」は、ログインを必要とする購入ステップにおいて、IDやパスワードを利用しないSMS（電話番号）を利用したログインを可能にする。パスワード管理の煩雑化を排除し、電話番号だけでの管理を実現できる。SMSによるログインは、物理的なデバイスを必要とするため、なりすましや不正行為が困難というメリットもある。
▲サブスクストアSMS認証画面イメージ一方、「SMS配信」は、即時性や到達率に優れるSMSへの配信機能で、注文完了・発送完了・カゴ落ちメッセージなどの自動送信系メールをSMSで送信できるうえ、メールマガジンやステップメールなど一括配信したいメッセージもSMSで配信できる。携帯電話普及数がほぼSMS送信可能対象者となるため、多くの消費者に利用可能なほか、メールが読まれない、電話に出てもらえないなどの悩み解決にも貢献する。短文のため視認性に優れ、訴求点が伝わりやすいというメリットもある。
ECにおいては、到着日や定期便の頻度変更などのために、消費者にはカートにログイン（メンバー登録）をしてもらい、購買情報などを保持するのが一般的だ。その際のIDにはメールアドレスを登録することが多く、メールアドレスの存在確認などにより登録完了までのプロセスが多くなるという課題がある。メールアドレスを持たない消費者は会員登録ができないため、自身の情報閲覧・各種変更がオンラインでできず、電話やFAXを用いるなどの不便が生じ、購買機会を逸するという現実もある。さらに消費者にメールや電話でコミュニケーションを取ろうとしても、「メールが読まれない」「電話に出てもらえない」などの悩みを抱える事業者も多いと言われている。」
こうした状況を受け、携帯電話もしくはスマートフォンを基本とし、メールアドレスを利用したログインの課題だった煩雑なプロセスの排除やコミュニケーション機会の創出が可能な「SMS機能」の提供に至ったとしている。利用事業者の購買機会の損失を防ぐとともに、新たな購買推進の実施を支援する。
