eBayJapan合同会社（イーベイ・ジャパン）は12月11日、ECモール「Qoo10（キューテン）」において2023年に優秀な実績を収めた出店者（セラー）を表彰する「Qoo10 AWARD（キューテンアウォーズ）2023」の受賞店舗を発表した。4回目となる今回は、延べ87社のセラーと5人のインフルエンサーを表彰した。前回から受賞セラーのページにアワードのタグを設置しており、受賞実績が信頼性向上や販売促進につながっている。
eBayJapan合同会社が運営するECモール「Qoo10」は、20～30代の女性顧客を多く獲得しており、特にコスメやファッションに強いモールだ。
近年は顧客層が広がり、食品や家電、日用品などの取り扱いも増えている。「楽天市場」「Amazon」「ヤフーショッピング」の3大モールに次ぐ規模のモールと目されており、特に若年層を獲得したい事業者から支持を得ている。
そんな「Qoo10」が毎年開催している「Qoo10 AWARDS」は、売り上げや顧客の評価に加え、商品やサービス、配送の実績などを指標に優秀なセラーを表彰するイベントだ。
今回は最優秀賞を8社、カテゴリー賞を63社、特別賞を16社、インフルエンサー賞を5人選出している。
中小規模にもチャンス
営業本部のキム・ヤンス本部長は今回の傾向について、「ブランドの公式販売店や大手企業が多くなる傾向はあるが、『Qoo10』内で独自のサービスを展開していたり、顧客対応がしっかりとしているセラーが選ばれている。新規出店者をはじめ、『MOVE』や『サンプルマーケット』といった他のモールにはないサービスを積極的に利用しているところにも注目しており、中小規模のセラーにも十分受賞のチャンスがある」と話す。
「Qoo10」ではセラーに対して営業担当者を付けており、価格や商品構成、ターゲティングなどをどう設定すべきかなど、細かくアドバイスしている。
受賞セラーの多くは、営業担当者と密にコミュニケーションを取っている。営業担当者との関係性も成長の鍵となっているようだ。
受賞実績を販促に活用
「Qoo10」では、前回のアワードから、受賞企業のページや商品に、「Qoo10 AWARDS」を受賞したことが分かるアイコンをタグ付けしている。
「顧客から見ても実績のある販売店だとすぐ分かるようになり、安心して購入してもらえるようになった。前回の受賞セラーの中には、『Qoo10 AWARDS』のシールを作り、自社の広告に活用している企業もある。受賞することで、さらなる売り上げ向上も期待できる」（キム本部長）と言う。
新たな顧客層を獲得
「Qoo10」は若い女性の顧客が多く、そこをターゲットにした大手メーカーなどの出店が加速している。セラーや品ぞろえが拡大することで、新たな顧客層も広がりを見せているという。
「今後も若い女性の顧客を抱えていることが強みとなる。一方で、最近は男性向けのコスメやファッションの出品も増えている。若い女性以外に向けたプロモーションを強化することも検討している。比率としてはまだ低いが、新しい市場として、じっくり育てていきたいと考えている」（同）と話す。
今後は若い女性向けの商材以外を取り扱うセラーの躍進が、期待できそうだ。
■「Qoo10 AWARDS 2023」https://bit.ly/3Tf3pgO
