北の達人コーポレーションはこのほど、upscriptに対する著作権侵害訴訟に勝訴したと発表した。札幌地方裁判所は、upscriptが行ったイラストの複製や販売ページへの掲載が北の達人コーポレーションの著作権等を侵害しているとし、upscriptに対し、当該広告画像の削除、および損害賠償金の支払いを命じた。
北の達人コーポレーションは、upscriptが販売する足用消臭クリーム「WILL CLENS フットデオドラント」、および靴消臭剤「WILL CLENS シューズデオドラント」の販売ページにおいて、北のコーポレーションの広告画像に描かれた足の側面のイラスト等を複製、または翻案したイラスト等が描かれた広告画像を掲載し、商品を販売していたとし、2022年7月11日にupscriptに対し、著作権および著作者人格権侵害訴訟を提起している。
【「北の達人コーポレーション」広告画像】
【「upscript」広告画像】
札幌地方裁判所はこのほど、上述のイラストに関する著作権等が、北の達人コーポレーションに発生することを認めた上で、upscriptが行った当該イラストの複製、または翻案、販売ページへの掲載が北の達人コーポレーションの著作権等を侵害している旨を判示し、upscriptに対して該当する広告画像の削除、および損害賠償金の支払いを命じた。
今回の判決にあたり、北の達人コーポレーション 木下勝寿社長は、「今回の勝訴は、当然のことだと考えております。通信販売業界は、優れた商品や広告が生まれるとこれらの模倣品が出回り、消費者の誤認やその誤認に基づく市場への信頼喪失を引き起こします。当社は、消費者保護、および業界の健全化の観点から、このような状態を改善する必要があると感じております。また、当社は、当社が生み出した商品や広告を模倣する事業者に対しては、たとえ僅かな模倣であっても、断固とした姿勢で対策を強く求めてまいります。引き続き競合他社による模倣行為を野放しにせず、このような行為が2度となされないようにしっかり監視してまいり
ます」とコメントした。
