2023.11.23

シャープ、倉庫システム初公開 制御に強み 年10件導入へ

スマートビジネスソリューション事業本部 ロボティクス事業統轄部長 岩本隆司氏

シャープは11月10日、倉庫自動化ソリューション「ロボットストレージシステム」を初めて公開した。EC市場の拡大や「2024年問題」を背景に、保管とピッキングの効率化を支援するという。2024年中に10件の導入を目標としている。
 
「ロボットストレージシステム」は、専用棚、自動搬送ロボット、集中制御システムで構成する。専用棚は建物の天井高に合わせて設計する。自動搬送ロボットは最大5.3メートルの高さに収納したコンテナを取り出し、ピッキング作業者の場所まで運搬する。


▲展示会の様子

同社の強みは、集中制御システム「AOS(AGV Operating System)」にあるという。
 
「ロボティクスにおける競争は激しい。ハードウェアには規格があるので、特徴を出しにくい。東北大学と共同開発中の制御システムは、高速に計算ができるので、効率な保管やピッキングにおける優位性がある」(スマートビジネスソリューション事業本部 ロボティクス事業統轄部長 岩本隆司氏)とアピールする。
 
「AOS」は、最大500台までの自動搬送ロボットを一元管理する。倉庫作業の効率化を促進し、物流業界の課題解決に寄与する方針だ。
 
物流事業について、「2017年に自動搬送ロボットの提供を開始した。自動化のニーズが強く、現時点で通算1500台のロボットを提供している。これからは倉庫内の運搬だけでなく、保管やピッキングの効率化を実現できるシステムを提供する」(同)と説明した。





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