2023.11.06

「北欧、暮らしの道具店」、独自アパレルの年間平均成長率180% アパレル売上の68.4%がオリジナルに

クラシコムは10月31日、ライフカルチャープラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」において、2017年に開始したオリジナルアパレルについて実績を公表した。靴下シリーズの累計販売数が3年で10万足を突破するなどロングセラー商品が複数誕生し、年間平均成長率180%を達成しており、アパレル全体で商品売上は2023年7月期には68.4%を占めるまでに成長している。近年のアパレル販売の拡大に伴い、実際に商品を着用できる機会の創出と、開発スタッフの顧客交流を目的に初の試着会を開催しており、そのレポートも公開した。

クラシコムの運営する「北欧、暮らしの道具店」は、「フィットする暮らし、つくろう。」をテーマに、北欧を中心とした様々な国の雑貨やアパレルを販売しながら、Web記事、音声メディア、ドキュメンタリー、2021年に映画化された「青葉家のテーブル」を含むドラマ作品などを独自の世界観(ライフカルチャー)で発信するライフカルチャープラットフォーム。

2017年3月には、オリジナルのアパレル商品の企画・販売を開始した。年間平均180%と順調に成長を続け、2023年7月期にはアパレル商品が商品総売上全体のうち68.4%を占めるまでに成長した。売上規模を拡大させながらも、定価消化率は95%を超え、商品廃棄率は限りなくゼロに近い値を保っている。

主要ブランドは「日常(KURASHI)のなかに、ひとさじの非日常(Trips)を」をテーマとした「KURASHI & Trips PUBLISHING(クラシアンドトリップス パブリッシング)」。オリジナルアパレル開始の翌年である2018年から毎シーズン販売し、5度目の再販となる「首もとスッキリのハイネックニット」「3WAYアレンジ襟のかろやかチェスターコート」などロ、ングセラー商品が年間を通じて売上成長を支えている。


▲『首もとスッキリのハイネックニット』今秋は、新色「ネイビー」「ラズベリー」を追加

さらに近年は、「気持ちに寄りそうブラックフォーマル」や、2023年夏に発売した「リバティ柄のオールインワン」、2021年に開始した年齢・性別を問わないブランド「NORMALLY(ノーマリー)」からは初の「ダウンジャケット」など、デザイン性が高い商品や高価格帯商品も顧客の共感を呼び、さらなるアパレル商品の売り上げ好調を後押ししている。


▲NORMALLLY 「ダウンジャケット」

2019年春から春・秋計10回で累計5万本を販売している「春いちボトムス・秋いちボトムス」シリーズは、毎シーズン「今はきたいボトムス」としてデザイン・生地等を一新しながら、該当シーズンの間に合わせてコーディネートできるさまざまなアイテムを販売するという特徴を持つ。


▲秋いちボトムス2023

「春いちボトムス・秋いちボトムス」とあわせてコーディネート販売する商品の中で、2020年秋から販売している靴下シリーズは、2023年10月で累計販売数10万足を突破した。「足元のほんのわずかな15cmほどの隙間に、ちょっとでも自信がもてたら」というコンセプトのもと、難しく考えなくとも普段のボトムスに合わせやすい色やデザイン、長時間はいても足に負担がかからない絶妙なはき口などを追及し、好評を得ている。


▲秋いち・春いちボトムスと合わせたコーディネート展開が好評・靴下シリーズ

2023年10月14日には、初の試みとなる試着会イベントを実施した。アパレル販売好調の背景には、自社スタッフの約8割が元顧客であり、商品開発においても、顧客と趣味嗜好が近い社員が高い解像度で顧客を理解しニーズを汲み取ったうえで商品開発を行っているという点が大きく関わっているとし、「実物を着用してみたい」といった顧客からの要望にも応えながら、顧客と直接コミュニケーションが取れる機会を創出することで、商品開発におけるさらなるインプットや新たなニーズの発掘を目指した。2023年8月1日より子会社化したファッションD2Cブランド「foufou」が、過去に試着会で顧客と関係構築してきた実績も開催の後押しとなったとしている。



試着会イベントでは、会場での予約・販売は行わず、各回60分で試着のみを実施。1日4回(各回25名)合計100名の顧客を先着申し込み形式で募集。「北欧、暮らしの道具店」のWebサイトにて告知したところ、開始数時間で定員枠が埋まった。申込者の年代は、40代が505、30代と50代以上がそれぞれ20%、20代以下が10%と幅広い年代が集まり、近年の顧客層の拡大を反映する結果となった。



当日は、クラシコムの本社オフィスのスタジオに「KURASHI & Trips PUBLISHING」「NORMALLY」の28商品138点を用意。商品開発スタッフがメインとなり、顧客への接客を行った。スタッフは、商品説明とともに顧客の感想や要望を細かにヒアリングし、商品の改善ポイントや今後の商品開発におけるニーズを探った。



イベント終了後の参加者アンケートでは、イベントの満足度について、5点満点の評価に対し、回答者の 94.5%が「4点以上」と回答。また「試着会で購入したいと思うアイテムはありましたか?」という質問に対し、回答者の98.1%が「購入したいアイテムがあった」と回答した。

イベントの詳しい様子は、「北欧、暮らしの道具店」サイトの「北欧、暮らしの道具店の試着会 オリジナルアパレル 2023 秋冬 レポート」にて公開している。




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