2023.10.31

アイル、バックヤードのリアル拠点始動 お披露目会で新クラウド「BACKYARD」の魅力紹介

アイル 常務取締役 山本浩孝氏が「BACKYARD」の思いを伝える

アイルは10月27日、ボーダレスなバックヤード業務管理を実現するクラウドサービス「BACKYARD」のリリースとともに、開設を発表したバックヤード専用のリアル拠点「BACKYARD TOKYO」のお披露目イベントを開催した。イベントではリアル拠点や新メディアの紹介とともに、「BACKYARD」の機能や魅力についても解説した。

アイルは複数ネットショップ一元管理サービス「CROSS MALL(クロスモール)」で数多くのEC企業の複数チャネル展開を支援してきた。これまで10年以上に渡り、1万件近い要望をもらったという。新クラウドサービス「BACKYARD」は、これまで寄せられたバックヤード現場のリアルな声を反映して機能を開発し、新たにECだけではなく、小売、卸などの業態を含めたボーダレスな一元管理を実現している。

さらに、システムだけではなくリアル拠点「BACKYARD TOKYO」やバックヤードメディア「LOVE by BACKYARD」、オリジナルダンボール棚「BACKYARD BOX」も合わせて新たに提供し、多角的にバックヤード業務を支援していく。


▲神田の高架下にリアル拠点「BACKYARD TOKYO」を開設


「バックヤードを身近にしたい」の思いでリアル拠点開設


今回、東京・神田の高架下に開設したリアル拠点「BACKYARD TOKYO」を関係者やメディアに披露した。

アイルの常務取締役 山本浩孝氏は、「この場所は『CROSS MALL』のユーザーさんが利用していて、出られることを聞いて、借りることを決めました。バックヤードを身近にしたいと思い続けてきた活動の拠点としてリアルの場を設けることにしました」と説明した。


▲アイル 常務取締役 山本浩孝氏がリアル拠点開設の経緯を語る

さらに、山本常務は、「『BACKYARD』のビジョンとして『ONE by 1』、サービスのテーマとして『ボーダレス』を掲げています。業種業態がそれぞれ食い合っていた時代から、だんだんとECが普通になってきて、どんな業態でもボーダレスに管理するバックヤードになっています。『ONE by 1』にはボーダレスに1つで管理していこうという意味と、もう1つ、ショップらしさを出していこうという意味を込めています」とサービス全体の考えや方針を説明した。


変化するニーズに対応するため「BACKYARD」を開発


「BACKYARD」クラウドサービスについてCROSSMALLグループ 統括マネージャーの本守崇宏氏が紹介した。

「『CROSS MALL』は2009年の提供開始から、現在は2000近くのユーザーさまにご利用いただいています。たくさんの要望をいただき、機能強化や運用提案でお答えしてきました。ただ、今の『CROSS MALL』の作りでは対応できない部分も出てきました。それらの要望に応えるため『BACKYARD』を開発しました」(本守氏)と開発の経緯を話す。


▲CROSSMALLグループ 統括マネージャー 本守崇宏氏が「BACKYARD」の特徴を紹介

さらに「BACKYARD」の特徴について、「『CROSS MALL』の提供当初はメーカー企業などが卸しを管理するシステムや売り上げを管理するシステムなどメインシステムのサブ的に活用するケースがほとんどでした。それがEC市場が伸び、ネットショップだけで大きくなっている会社が増えてきました。そういった会社にメインシステムは何かと聞くと、『CROSS MALLです』と答えが返ってくるようになりました。基幹システムのような使い方ですと『CROSS MALL』では対応しきれない部分も見えてきて、システムの在り方から考えるようになりました。今回、ボーダレスなプラットフォームとして『BACKYARD』を提供し、ネットショップであっても、リアル店舗であっても、BtoBの卸しであっても一元的に管理できることで、利用店舗さまがやりたいことにチャレンジでき、『店舗らしさ』を発揮できるようにしたいと考えています」(同)と話す。

ほかにも物流サービスとの連携を拡充している点や料金体系、機能の特徴についても説明した。


ショップの「らしさ」「愛」を新メディアで発信


BACKYARD推進グループ 統括マネージャーの尾崎一索氏は、新たなウェブメディア「LOVE by BACKYARD」開設の経緯について紹介した。


▲BACKYARD推進グループ 統括マネージャーの尾崎一索氏がメディアやリアル拠点について紹介

「バックヤードの人に光を当てたいという思いで2015年から『BACKYARD AWARD』という表彰企画を実施しています。2021‐2022年のアワードでは、63店舗がエントリーされました。全国にある63店舗に私ともう1人で回らさせていただきました。皆さん、いろいろな取り組みをされて、お客さまに寄り添う対応が印象的でした。その中でそれぞれの店舗『らしさ』を感じることができ、とても感動しました。その『らしさ』はどこから来るのか、を考える中で『LOVE』という言葉が思い浮かびました。お客さまへの愛、商品への愛などさまざまなな愛がショップさんには詰まっていると思いました。私たちは『LOVE by BACKYARD』という新しいメディアを立ち上げました。『らしさ』『愛』のあるショップを取り上げさせていただいています」(尾崎氏)と話す。


▲「LOVE by BACKYARD」でさまざまなショップの取り組みを紹介

さらに、「BACKYARD TOKYO」について、「この神田の拠点は、バックヤードの皆さんや関係者の皆さんが立ち寄っていただける場所であり、さまざまなことができる場所を目指しています。コロナ禍で途絶えがちだったコミュニケーションをこの場所で皆さんとできたらうれしいです」(同)と話した。


▲リアル拠点ではオリジナルダンボール棚「BACKYARD BOX」に触れることもできる

「BACKYARD TOKYO」の最初の取り組みとして、10月28日にリアルイベント「BACKYARD FES’23」を開催した。今後も「CROSS MALL」や「BACKYARD」利用店舗の商品を体験できる場や、オリジナルダンボール棚「BACKYARD BOX」に触れられる場など、活用方法を工夫しながら運営していく。


▲アイルの社員であり、シンガーソングライターの福原タカヨシ氏の歌でイベントを締めくくった






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