2023.09.20

クラシコム、売上17%増の60億円 15週年企画やテレビ出演が奏功

アパレルや雑貨のECサイト「北欧暮らしの道具店」を運営するクラシコムの2023年7月期の売上高は、前期比17.4%増の60億6000万円だった。15周年キャンペーンやテレビ番組「カンブリア宮殿」への出演の効果で過去最高の売上高を記録した。

D2C領域の売上高は、同20.4%増の58億5100万円だった。「北欧、暮らしの道具店」が2022年9月に開店15周年を迎え、15周年記念のコンテンツや商品の提供を実施した。送料無料キャンペーンも同時に展開したことで、売り上げが好調に推移した。

今年4月には、「カンブリア宮殿」で同社が特集され、放送後に大きな反響を集めた。春夏アパレルや人気の定番商品、コラボ商品の売り上げが伸び、新規顧客の獲得にもつながったという。

「定番商品や、われわれにとって若干のチャレンジとなった新規のアパレル商品、コスメカテゴリーなど各分野が成長している。定番のニットは完売した。ファッション性の強いアパレルに注力し始めているが、想定よりも早く顧客に受け入れ始めている。コスメではネイルカラーが引き続き好調だった」(青木耕平社長)と話す。

ブランドソリューション領域の売上高は。同30.8%減の2億900万円だった。単価の高いメニューの販売に注力し、新たなPR支援を強化しているが、減収となった。

営業利益は同5.0%増の9億6500万円、経常利益は同5.2%増の9億6800万円、当期純利益は同9.5%増の6億9500万円だった。

2024年7月期から子会社「foufou(フーフー)株式会社」を含む連結決算に移行する。2024年5月期の連結業績予想は、売上高が68億3500万円、営業利益が9億4500万円、経常利益が9億6000万円、当期純利益は6億3500万円を計画している。

「買収したファッションD2Cブランド『foufou』は、われわれが培ってきたインフラ、ノウハウを提供することで、多くの顧客を獲得し、伸ばしていくことができる。物流インフラ、システム、売り上げの計上方法、管理会計などはすでに、おおよそがクラシコム基準のものになっている」(同)と話す。





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