2023.08.31

幸楽苑HD、通販から撤退 3大モールから順次退店、不採算事業を整理

幸楽苑の「楽天市場店」

ラーメンチェーン大手の幸楽苑ホールディングス(HD)は8月23日、取締役会で通販事業から撤退することを決定したと発表した。「楽天市場店」「ヤフーショッピング店」は8月31日、「アマゾン店」は9月30日に退店する。不採算事業だった通販事業を閉鎖することで、収益構造の改善を図る。
 
幸楽苑HDの2023年3月期の売上高は、前期比1.8%増の254億6100万円だった。一方で2021年3月期から営業損失を計上しており、2023年3月期も16億8700万円の営業損失となっていた。
 
2023年3月期の通販売上高は、前期比22.3%減の1億6800万円だった。ECモールのキャンペーンに積極的に参加したものの、売り上げ増加につながらなかったもようだ。
 
外食産業は人手不足による人件費上昇や、原材料費、光熱費、物流費などの高騰で厳しい経営環境が続いている。
 
このような経営環境の中、同社は、①外食の原点である、魅力ある商品作りとメニューの絞り込み ②全店舗の立て直し ③コスト削減 ④不採算店舗の撤退・フランチャイズ化の進展――などに取り組んでいく。
 
通販事業など不採算事業を整理し、店舗運営に経営資源を投下し、収益の確保を優先する。






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