2023.07.21

オンライン決済プラットフォーム「Opn Payments」、後払い決済「Atome」に対応 マレーシアとシンガポールで提供

OPN Holdingsは7月19日、オンライン決済プラットフォーム「Opn Payments」加盟店に対し、マレーシアとシンガポールにおける後払い決済サービス「Atome(アトミ)」の提供を開始した。後払い決済への高まる需要に対応を図った。

日本、東南アジア、米国に拠点を構えるOPN Holdingsは、ワンストップのオンライン決済ソリューションとデジタル・トランスフォーメーション・ソリューションを専門とし、世界中で数千を超える加盟店にサービスを提供している。

このほど、オンライン決済プラットフォーム「Opn Payments」加盟店に対し、マレーシアとシンガポールにおける後払い決済サービス「Atome」の提供を開始した。シンガポールでサービスを開始した「Atome」は、アジアで広く展開されている後払い決済サービスだ。

「Atome」の導入により消費者は、手数料無料かつ無金利で支払いを期限を3カ月とする3回の分割払いを利用できる。一方で「Opn Payments」加盟店は、購入時に代金を一括で受け取ることが可能だ。

Opn Holdingsの共同創業者兼取締役社長エズラ・ドン・ハリンスット氏は、「後払い決済に対する消費者の支持が高まる中、マレーシアとシンガポールで『Atome』の柔軟な決済サービスを提供できることを嬉しく思います。『Atome』の導入は、弊社の加盟店の売上拡大に貢献するとともに、購入者の利便性を向上させることができます」と述べた。

クレジットカードを持たない消費者でも、1括または分割の後払いを利用でき、高額商品も購入しやすくなることから、マレーシアとシンガポールでは後払い決済サービスに対する人気が高まっている。世界銀行によると、クレジットカード保有率はマレーシアでは7.9%、シンガポールでは41.7%となっている。

ResearchAndMarkets.comによると、マレーシアの後払い決済の市場規模は23.6%の年間成長率で拡大し、2023年には22億9860万USドルに達すると予想されている。シンガポールの後払い決済の市場規模は20.6%の年間成長率で拡大し、2023年には12億7040万米ドルに達すると予測されている。

OPN Holdingsは、今回の「Atome」の導入により、「Opn Payments」加盟店はマーレシアとシンガポール合わせて100万人を超える「Atome」のユーザー層を取り込むことが可能になるとした。

さらに後払い決済を導入することで、消費者が高額商品を購入しやすくなるため、購入率と客単価の向上を図れるという利点もある。RBCキャピタルマーケッツの調査によると、後払い決済はECサイトの購入率を20~30%、平均客単価を30~50%引き上げることが可能だとした。




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