2023.06.27

「究極のブロッコリーと鶏胸肉」代表が語る「Shopifyを使った飲食ブランドの新しい広げ方」


「デリバリーで届けられない人へ」ECに挑戦した理由


さて、Uber Eatsから始まった同ブランドは、「フードデリバリーでは、届けられる人に限りがある」という課題からEC運営を開始します。

「デリバリー限定で展開していた当時、日本各地から『私も食べてみたい』と、いう声が何百と寄せられました。そうした方々へも届けたい、という思いからECへの挑戦を決意しました。」と、塚本氏は語ります。


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「拡張性とフェーズに応じた効率運用」が決め手。Shopifyを選んだ理由


EC展開を決意した今、QBTはShopifyを使ってEC展開していますが、プラットフォーム選定の決め手は「拡張性とフェーズに応じた効率運用」でした。

「よく、「Shopifyはエンジニア好み」と、言われていますが、ちゃんと使いこなせば強いプラットフォームです。」


Shopifyアプリで柔軟なEC運営


Shopifyには、数々のスマホアプリのように、必要な機能を必要な時にインストールして機能追加ができるようになっています。その拡張性は非常に高く、いつでも自分のほしい機能を追加できます。そのため、まさに「フェーズに応じたECの効率運用」が可能となります。

また、今回話には出ませんでしたが、インフラの強さも非常に魅力的。売り上げが大きくなってきても、例えば今回のようにインフルエンサーさんに取り上げられたり、テレビで紹介されるということがあっても、サーバーが落ちることはなく、EC運用において全く心配する必要がありません。


フリーランスエンジニアにEC構築依頼


ところで、QBTのECサイト構築に、フリーランスエンジニアを使ったことには、驚きの声が上がりました。というのも、Shopify構築はShopifyエキスパートと呼ばれるShopifyのプロに依頼することが一般的だったためです。

「フリーランス募集のプラットフォームを隅から隅までみて、良さそうな人を見つけ出して依頼しました。ただ、これは自分が元々ECの仕組みを作る側にいて、色々わかっていたからできた事、と言う側面もあります」と、塚本氏。

おっしゃる通り、必要に応じた人材選定は重要だと僕も思います。

Shopify構築においては、フリーランス、コスト面と依頼の手軽さはピカイチで、数十万円で高品質なECサイトを構築できるというのは破格の利便性と言って良いでしょう。昨今はSNSによってポートフォリオも見れるようになっているので、実績面でも依頼前に調査すれば問題なく優秀な人を見つけることができると思います。


フリーランス活用にはリスクも


一方で、リスクもあり、セキュリティの問題や、人数の少なさによる遅れなどは考慮に入れないといけません。

加えて、フリーランスへの依頼の場合は「依頼する側のリテラシー」も重要になってきます。QBTの場合、塚本氏にはEC業界で10年程プラットフォームを作る側として活躍していた経験がありました。


Shopifyのアップデートへの適応は必須


Shopifyはグローバルスタンダードのアップデートを繰り返すため、日本の商習慣に合わないギャップも生まれます。ShopifyでECサイトを構築する際は、そうしたアップデートに対応するため、Shopifyの最新情報に精通している必要があるでしょう。その点では、Shopify Expertsに軍配が上がります。

というのも、ShopifyにはShopify Partner/Expertsと呼ばれるコミュニティがあり、そこで最新の情報が共有されているからです。

Shopifyはインフラの強さや、拡張性が魅力ですが、その真価を発揮するにはShopify Expertsの力を借りるのが一番だと僕は思います。


<まとめ>

飲食ブランドは、食文化やライフスタイルを提案するだけでなく、新しいマーケティング手法や技術を取り入れることで、市場を拡大していくことができるでしょう。

今回の主題である「インフルエンサー活用」は、狙ってできるものではないかもしれませんが、インフルエンサーとは「フォロワーをたくさん抱えている特別な人」だけではありません。「いつも買ってくれる人」は、必然的に周りの人に勧めてくれる機会も多く、そうした「見えづらいインフルエンス力」を引き出すのは、「ユーザーに商品を好きになってもらう」ということを考えた上で繰り出される施策の丁寧な積み重ねなのです。


▲顧客のことを考え抜き、掲げたコンセプトとプロダクトは必ず良い反響を産む

また、サイトデザインや機能を通じた顧客体験も非常に重要になってきます。Shopifyは非常に拡張性の高いコンテンツであるため、「こんなことがやりたい」「こんな機能を実現したい」ということはほとんど実現できます。これを自社でディレクションできるのであれば塚本氏のようにフリーランスの方々と組んだほうがコスパは良いでしょう。また、ディレクションや企画も手伝ってほしいのであれば適切なShopify Expertsを見つけ、二人三脚で進んでいくのも手です。

大切なのは、「顧客が喜ぶ体験」を提供し続けること。ECの向こう側にいる顧客の皆さんにとって「何が大切か」を考え抜いたストアなら、きっと長く愛され続けるブランドになるはずです。





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