2023.03.14

クーパンが3月21に日本撤退 相次ぐクイックコマースのサービス終了

クイックコマースを提供するクーパンジャパンが3月21日、サービスを終了する。クーパンジャパンの親会社であるクーパンは韓国の大手EC企業。2021年6月に日本へ進出し、クイックコマースを提供していたが、撤退を決めた。

「クーパン」はダークストアがある目黒区中目黒と品川区荏原町を起点として、大田区、品川区、渋谷区、港区、世田谷区、目黒区、杉並区、中野区(一部エリアを除く)の顧客に対して、最短10分で食品や酒類、日用品などを提供している。スマホアプリから約5000種類のアイテムを手軽に注文できる点が魅力。

今回、スマホアプリなどでサービスの終了をアナウンスした。カスタマーサポートは4月20日まで運営しているという。



クイックコマースはグローバル大手の「フードパンダ」が2022年1月に撤退したり、国内最古参の「クイックゲット」が同年10月にサービスを停止したりするなど、事業撤退が相次いでいた。一方、Zホールディングスグループが運営する「Yahoo!マート by ASKUL」はサービスを強化するなど投資を続けている。

クイックコマースはサービス構築のために、物理的な配送拠点を構築したり、配送員を確保したりする投資が先行するビジネスモデルだ。その一方でフードデリバリーほどサービスの認知度は高くなく、利用者獲得は難しい面もあるようだ。今後、サービスを継続する事業者が収益を確保し、存続可能な事業に成長させることができるかに注目が集まる。






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