2023.02.11

えほんインク、3Dアバターで登場できるオリジナル絵本が人気 ギフトや法人需要を開拓

事業のきっかけは國則圭太CEOの子育て経験から

えほんインクは従来のオリジナル絵本の枠を超えたサービスで話題を集めている。3Dアバターシステムで作成したオリジナルキャラクターが登場する絵本をウェブ上で販売している。個人向けギフトとして好評を得ているだけではなく、法人向けにもサービスを提供し、売り上げは右肩上がりだ。

同社はリアルのコミュニケーションの活性化を目的に、ファミリー層をターゲットとしたオリジナル絵本を販売している。顔のパーツや服装を自由に選び、約50万通りの組み合わせから作成した3Dアバターを物語の主人公として登場させることができる。独自開発の3Dアバター作成システムは国際特許出願中だという。


▲作成した3Dアバターで絵本に登場できる

「まるで自分自身が絵本の世界にいるかのような疑似体験は、年齢を問わずとても喜ばれている」(國則圭太CEO)と話す。


▲國則圭太CEO

巻末には、メッセージを入れることもでき、世界に一冊の絵本を作ることが可能だ。

口コミやテレビ番組の露出でオリジナル絵本の認知度を上げてきた。さらなる事業拡大を目指し、2022年11月に法人向けサービスを開始した。企業が抱える顧客とのコミュニケーションや集客の課題を解決するツールとして、オリジナル絵本を提案している。

企業のメッセージを入れたオリジナル絵本や、アバター作成イベントを販促に活用できるように支援している。すでにファミリー層を顧客に持つ企業への導入実績があり、顧客との関係強化やLTV向上の効果があったという。


▲様々な世界に迷い込んだキャラクター(アバター)を探し出す「絵探し絵本」

ウェブサイト上でアバターを作成してもらうことで、利用者の情報を蓄積できるという。ギフトや法人向けサービスで獲得した利用者の情報がプラットフォームにたまる仕組みを構築し、再利用を促進したり、今後の事業拡張に生かしたりしたい考えだ。

「あくまでフォーカスするのはリアルの世界。これからも技術を生かして、パーソナライズギフト市場を開拓していく」(同)と意気込みを語る。





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