2023.01.30

【データに見る「ECの地殻変動」】<第11回>50代以上のECニーズ掘り起こしに商機


年代別の戦略が必要


以上を踏まえ今後のEC市場の捉え方について次の2点に触れたい。

1点目は加齢によって現40代は50代に、現30代は40代にといったように年代がシフトする点。必然的に各年代のEC化率の上昇が期待できる。でもこれは長期目線での話。

2点目は短期目線。やはり50代以降のECニーズの掘り起こしは喫緊の課題といえそうだ。前述の通り50代の世帯主の月間支出額は最も大きいため、50代をターゲットとしたEC戦略は伸び代が大きいと見てよいだろう。

ファイナンシャルプランニング(FP)の世界では、年代別の生活状態に基づくライフプランがポイントといわれている。

だがこれは金融分野のアプローチ。ECを含む小売りの世界の話ではない。しかし最近はLTV(長期的な利益)をキーワードに掲げる企業を多く目にするようになった。

単品ECはともかく、特に多彩なMDを展開する小売企業やメーカーは、年代別でのアプローチを意識することも重要と見た。そうすれば思ってもいなかった需要を新たに開拓できるかもしれない。











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