2023.01.16

【新春インタビュー】新日本製薬 後藤孝洋社長「主力ブランドを世界規模に育成」

新日本製薬 後藤孝洋社長


パーパスを制定


――新日本製薬の強みの一つは商品力にあると思う。通販市場が厳しさを増す中で、商品力はより問われていくと思うが、そのあたりへの自信は?

短期間でいくつ製品を売るかというよりも、利用いただいている方に長く続けていただく製品を作っていくことが重要だと捉えている。今後も、商品の利用を継続させていくには製品とサービスが鍵を握る。どちらが欠けても実現できない。

――中計の達成に向けた意気込みをうかがいたい。

パーフェクトワンブランドだけに頼って成長させていくつもりはない。しかし、グローバルで見たときに「パーフェクトワン」のポテンシャルは期待できると思っている。世界に通用するブランドに育てていくことは中計の中でも考えており、エアラインでのマーケティングや免税店での販促活動も含め、そういったことも加えていきながら、「パーフェクトワン」がグローバルでスタンダードなオールインワンのブランドとなるようなポジションを作っていきたい。当社の柱を大きくしていくと同時に、「パーフェクトワンフォーカス」といった今までとは異なる世代でファンづくりを進めていく。

――今年1月から「美と健康の『新しい』で、笑顔あふれる毎日をつくる」という新しいパーパスを策定したが、具体的には?

当社は5年刻みでさまざまな経営目標を掲げてきた。挑戦2020という目標を掲げて、2020年までに一部上場企業になるということを掲げチャレンジしてきた。今度は30周年という一つの会社の節目を迎え、今までに感謝するとともに、さらに40周年に向けて新しい会社の道筋や方向性、考え方や価値観を整理する時期に来ていると判断した。30周年にふさわしい一つの取り組みとして、会社の存在の在り方を示すメッセージとして、パーパスを制定しパーパス経営を会社の根幹に置くことに決めた。われわれは「お客さまと社会のために成長・発展する」というのが経営理念となっており、それは変わらない。パーパスでは「美と健康の『新しい』で、笑顔あふれる毎日を作っていく」ということを発信していく。

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