2023.01.17

ローソンエンタテインメント、レコード専門ECサイト「HMV recordshop ONLINE」の売上が年30%伸長

ローソンエンタテインメント record shop営業部 竹野智博部長

ローソンエンタテインメントは2016年、レコード専門の自社ECサイト「HMVrecordshopONLINE」を立ち上げた。HMVのECサイトから、商品在庫を譲り受ける形で始まったという。渋谷、新宿、吉祥寺には、レコード専門店の実店舗も展開している。近年は、CDの市場が縮小傾向にあるが、同社のレコードの売り上げは逆に、年間20~30%のペースで成長を続けているようだ。

「サブスク、配信、ユーチューブなど、ここ数年で音楽の楽しみ方が一気に広がった。そんな中、『ファンとして手元に残して置きたいグッズの一つ』というのがレコードの立ち位置だと考えている」(ローソンエンタテインメントrecord shop営業部・竹野智博部長)と話す。レコードは、CDに比べてサイズが大きく、デザインも多彩。レトロ人気も相まって、購入する人が増えているようだ。

コロナ禍以降は、レコードの売り上げの約7割をECが占めているようだ。「新品に関しては、受注販売や予約販売も多い。一方、海外では中古レコードの人気も高く、レコードのEC売り上げの10~20%は、海外販売によるものだ」(同)と話す。

同社では、4年前から出張買い取りを強化している。現在は約100枚から、出張買い取りを行っているという。「昔からレコードを集めていた人は、数千数万という単位で中古レコードを持っている。遺品の整理などで伺うこともあった。蔵に眠っているレコードを、われわれを介して、今のレコードファンに届けていければと思う」(同)と話す。

2022年11月の「レコードの日」には、EC売り上げが前年同時期比で30~40%伸びたという。「新旧の有名アーティストが、レコードを発売する機会が増えている。今後もますます増えてくるだろう」(同)と話す。

「数十年前に、私が初めて買ったレコードは、中山美穂のものだった。『過去のもの』と捉えられていたレコードが、時代を経て、注目を浴びているのは、本当にうれしい。今後もレコード業界を盛り上げていきたい」(同)と話している。





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