3つのステップで「ユニファイドコマース」
――「ユニファイドコマース」を推進するのに何が必要ですか?山田:まず、何のために「OMO」や「ユニファイドコマース」をやるのか、自社の考えや戦略を明確にするのが必要です。
その上で、「会員データの統合」「在庫データの統合」「決済データの統合」を段階的に行う必要があります
「会員データの統合」については、すでに実践しているところも多いでしょう。店舗のお客さまデータと、ECのお客さまデータをひもづけて、購入後のフォローメールの送信や、店頭への誘導を行ったりしています。
一方、「在庫データ」の統合は難しいとされています。
w2ソリューションとしてはまず、「会員データ」の統合が済んだ後に、店舗の従業員のワークフローを自動化し、業務効率を改善する施策を提案します。そこから、「在庫データの統合」を支援しています。
桑原:3ステップ目の「決済」の部分について、我々が支援していきます。我々は、クレジットカードから○○ペイまで、多種多様なオンラインや店頭での決済手段を提供しています。不正検知サービスも自社で開発しており、セキュリティー面についても高い安全性を提供します。
小原澤:w2ソリューション様が提供する「リピートPLUS」「w2Commerce」には、当社のオンライン決済が標準連携しています。これらのECプラットフォームと連携している決済代行会社の中で、最も多くの決済手段・決済機能が利用できる決済代行会社は当社です。導入したい決済手段があれば、開発することなく導入ができます。
▲SBペイメントサービス・小原澤映樹 アカウントエグゼクティブ山田:「ユニファイドコマース」が共有された未来では、便利で安全性の高い決済手段は欠かせません。SBペイメントサービスは、そのどちらにもしっかり取り組んでいるので、安心して提案ができます。
桑原:我々は、利便性を損なわずに、安全性を担保していきます。エンドユーザーのお客さまの機会損失を生まずに、お客さまの安全を守ります。
「ユニファイドコマース」の世界観では、顧客との接点に応じて、選択できる決済手段を変化させることが重要です。流入経路に応じてシームレスな決済手段に限定することで、顧客の購買体験に快適さを提供していくのがキーとなります。
「年末年始にPayPayで決済すればポイント2倍」キャンペーンのような、決済機関主体のキャンペーンが非常に増えています。多数の決済手段をそろえておくと、「○○payで安く買えるならば、あの商品も買ってしまおう」というように、結果としてアップセルにつながります。これは、オフラインにもオンラインにも言えることです。
小原澤:ソフトバンクグループでは、当社以外にも、さまざまなオンライン・オフラインに強いソリューションを提供しています。ソフトバンクグループのシナジーを生かした課題解決方法をご提案しながら、導入企業の独自の「ユニファイドコマース」を、最大限サポートしたいと考えています。