2022.12.12

バスクチーズケーキの「BLANCA」、サイト開設初年度に売上1億円 シェフの腕とSNSが好評

本格派バスクチーズケーキを販売するBLANCA(ブランカ)は2020年2月、ECサイトを開設し、すぐに売り上げを伸ばすことに成功した。SNSをうまく活用して集客を強化し、ECサイト開設初年度は1億円の売り上げを上げた。

ブランカのチーズケーキは、ミシュランの星を獲得したスペイン料理の名店「aca(アカ)」の東鉄雄シェフが監修している。アパレルや飲食などのD2Cに特化した事業を展開している内野晃宏氏らが、東氏とブランカを立ち上げた。

「アカ」は予約困難な店舗のため、実際に行くことができない人にも本格的なスペインの味をECサイトを通じて体験してほしいという。

現在はアパレル大手のジュングループと資本提携し、事業展開している。

内野氏はSNSで商品の魅力を引き出す写真を投稿し、ファンを集めた。さらに、細かいデザインを施した丸形の箱を発送時に使用した。写真に映えるデザインは、インスタグラムへの投稿数の増加につながった。


▲丸形の箱を使用

SNSに顧客が投稿した写真が、新規顧客を呼ぶこともあり、SNSとの相性が良かったという。

「バスクチーズケーキブームの中、スペインの本場の味が堪能できる商品として、黒船が来たようなイメージで話題を集めた。SNSとの相性も良く、インスタグラムで顧客がはやらせてくれた」(マーケティング・PR担当 内野晃宏氏)と言う。


▲”焦げ”が特徴のブランカのバスクチーズケーキ

職人によって作られているため、1日に作れる台数は決まっている。新商品の開発に1年はかけており、クオリティーの高さが信頼性にもつながると考えている。ブランドとしての価値を定着させるため、日々試行錯誤を繰り返している。


▲職人が丁寧に手作り

「飲食店のECにおいて重要なのは、”エモーショナルコマース”だと思っている。いかに本気かということを伝え、丁寧な世界をネットで見せたい」(同)と話す。

サイトのコピーライティングや写真の見せ方にもこだわっている。ECサイトでエモーショナルな世界観を伝え、ファンの獲得を狙っている。

ユーザーインタビューをしっかり取ることで、顧客のニーズを把握してきた。顧客の声を商品開発に反映させ、ファンの拡大を目指している。

老若男女問わず幅広い顧客獲得に向け、2023年中に実店舗を出店することも検討している。





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