2022.10.12

Amazon、ブランド訴求と顧客のニーズ分析に役立つ3ツール提供

Amazonは10月12日、「Amazon ECサミット」において、販売事業者のブランド構築を支援するツールを発表した。ユーザーのニーズに対応し、より分かりやすいブランドの訴求が可能になる「商品紹介コンテンツの比較テスト」「プレミアムAプラスコンテンツ」の提供を開始したほか、商品単位でマーケティングキャンペーンの効果を計測できる「検索分析ダッシュボード」機能の強化を図った。

Amazonは、10月12日に開催した「Amazon ECサミット」において、販売事業者のブランド構築を支援するツールの強化を発表し、ブランド訴求と顧客のニーズ分析に役立つ3つのツールの提供を開始した。これらのツールはいずれも、ブランドの保護・構築のサービス「Amazonブランド登録」に登録しているブランドオーナー向けに無料で提供する。

1つ目のツール「商品紹介コンテンツの比較テスト」は、より分かりやすい商品の詳細ページを作成することで、顧客の商品購入転換率(コンバージョン率)の向上が期待できる機能。商品詳細ページ上の商品名やメイン画像、商品紹介コンテンツ(Aプラス)の説明文のABテストを行い、より良い結果が得られたコンテンツを商品詳細ページに自動的に反映させることができる。さらにAmazonの機械学習によって推奨される商品画像や商品名を確認することも可能だ。この機能を導入した海外の販売事業者は、商品詳細ページの最適化を図った結果、売上が最大25%増加したという。

2つ目のツールは「プレミアムAプラスコンテンツ」は、ブランド構築のために従来から提供していた商品詳細ページに表示される商品紹介コンテンツ「ベーシックAプラスコンテンツ」のアップグレード版。具体的には、複数のビデオやスライドショー、商品に関するQ&Aなど、訴求力の高いモジュールを追加し、利用事業者は商品詳細ページの内容をさらに充実できる。この機能を導入した海外の販売事業者は、「プレミアムAプラスコンテンツ」を利用したブランド商品の売上が最大で20%増加した例もあるとしている。

3つ目のツール「検索分析ダッシュボード」は、顧客の関心や買い物傾向についてのデータを確認できる機能。今回機能強化を図り、ブランドオーナーは検索語句や商品のパフォーマンスデータを商品単位で確認可能となった。これによりマーケティング活動の効果を簡単に測り、リピート購入や新規の顧客の獲得につなげることができる。

Amazonは創業当初から、中小企業をはじめとする販売事業者のECビジネスを応援するためさまざまな取り組みを行ってきた。これらのツールは、販売事業者からの要望に基づき提供に至ったとしている。Amazonでは、販売事業者の新規顧客の獲得、顧客とのエンゲージメントの向上、ブランド構築にいたるまでを支援できるよう、引き続き利便性の高いツールの提供に取り組んでいくとしている。




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