鉄道グッズのECサイト「カナレール」、新幹線ヘルメットがヒット SNSやウェブ広告からの集客強化

総合物流企業のカインズのグループ会社、カナック企画は2017年9月から、子ども向けの鉄道グッズを販売するECサイト「カナレール」を運営する。

卸販売を中心にしてきたが、店舗で実物を見て、ECサイトで購入する傾向が強まっていることを受け、EC強化に乗り出している。現在の売上比率は卸が7割、ECが3割。ECの方が利益率は高いため、EC比率をさらに上げたい考えだ。

SNSやウェブ広告などからサイトの認知を高め、ユーザーを増やしている。また、幼児向け雑誌に商品提供なども行っている。

2015年に発売した新幹線デザインの自転車用ヘルメット（税込3850円）が全体の約4割の売り上げを占める。4種類あるデザインの中で、「はやぶさ」と「ドクターイエロー」の人気があるという。

ECサイトの人気商品は、2020年に発売した「ふとんdeクッション」（税込2750円）だ。布団や毛布を畳んで中に入れるクッションカバーで、上に乗ったりして遊べるようになっている。

5500円以上の購入者には、新幹線をデザインしたオリジナル段ボールで届く。この段ボール目当てで、ECで購入する人も多い。段ボールには現在、「ドクターイエロー」がデザインされているが、なくなり次第、別の新幹線のデザインに変更する予定だ。

2022年3月には、寝台列車をモチーフにした大人向けの鉄道商品を展開するブランド「カナレールステラ」を立ち上げた。数量限定でZIPPO（税込1万5400円）を取り扱っている。9月16日には「北斗星」と「カシオペア」のリバーシブルリストウォッチ（税込2万9700円）を販売する。

こうした商品の企画やデザインは、全て自社で行っている。在来線グッズを望む声は多く、商品を拡大していく考えだ。