2022.08.12

【楽天25周年記念インタビュー 第1回〈後編〉】イーザッカマニアストアーズ「類を見ない交流から何かが生まれる」


「楽天市場」開設25周年の記念インタビューの第1回に登場する「イーザッカマニアストアーズ」は、レディースアパレルジャンルを代表するショップとなっている。楽天のイベントで登壇したり、楽天と共同企画に参加したりする機会も多い。「後編」では同店を運営するズーティーの浅野かおり取締役に、「楽天の変化」や「楽天とこれから取り組みたいこと」などを聞いた。【「前編」はこちら】



――「楽天市場」が変わったこと、変わらないことは、どこだと思いますか?

楽天は「大きな会社になったなぁ」と思うことはあります。でもこんなに大きくなったにも関わらず、集まりたがるモールだなと思います。こんなに集まりたがるモールは他にはないですよね。

コロナ禍でリアル開催ができなかったときもありますが、「楽天市場」の出店者向けイベント「楽天新春カンファレンス」や「楽天EXPO」、「楽天タウンミーティング」など、ことあるごとに店舗を集め、楽天と店舗、店舗同士の交流を促しています。

三木谷浩史社長と交流する機会をいただくこともありました。トップ自らが店舗の声を直接聞こうという姿勢も独特だと思います。


▲「イーザッカマニアストアーズ」の人気商品『シミヘン加工 フレンチバスクシャツ[ボーダー]』

――ECCとの関係に変化はありますか?

出店当初はECC(ECコンサルタント=店舗を担当する楽天の社員)と一緒にどう店舗を運営していくか、考えていくスタイルだったと思います。出店歴が長くなり、ECCの方も自分より若い方が付くようになると、私の方が楽天のことをちょっと知っているかもということもあります。ただ、楽天側で蓄積しているデータも増えており、ECCからデータを教えてもらう機会は増えました。私たちが持っているノウハウや経験に、ECCが持っている情報を掛け合わせて、新しい取り組みを生み出していくというような関係性になっていると思います。

担当から外れても連絡してきてくれて、情報交換している方もいます。不思議な関係ですよね。

――近年は楽天の企画で講演したり、武庫川女子大学で楽天と一緒に授業を行ったりと、共同の取り組みも増えていますね。

お声がけいただき、さまざまな経験をさせていただいています。地方で商売している人間からすると、これだけ多くの人と交流する機会をくれている楽天は非常に貴重です。楽天信者ではないつもりですが、人生の彩りの多くの部分を楽天が占めているなと感じます。

楽天というコミュニティーが、出店者を巻き込むのがうまいのだと思います。地域の経営者の集まりに参加しなくても、楽天がその役割も担ってくれています。


▲「イーザッカマニアストアーズ」の人気商品『エアパンツ』

出店者で組織している「楽天市場出店者 友の会」にも参加しています。楽天に用意してもらった仕組みに乗るだけではなく、私たちも能動的に楽天との向かい方を考えることで、新しい関係性を築けるのではないかなとも思います。

楽天の施策に反発することもあると思います。実際、「送料無料ラインの共通化」の際は、意見をぶつけたこともあります。意見が全て通ることはないですが、楽天だからこそ意見に耳を傾けてもらえるという感覚はありました。だからこそ自分たちの思いは伝えておこうと思えたのです。

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