2022.04.01

ONE COMPATH、子供服D2CのMISAを子会社化 ソーシャルEC事業に参入、子育て世帯向けに事業拡大

凸版印刷のグループ会社であるONE COMPATH(ワン・コンパス)は4月1日、ベビー・キッズを中心とした衣料品・雑貨D2Cを展開するMISA(ミサ)の発行済み全株式を取得し、完全子会社化した。ソーシャルEC事業に参入し、子育て世帯向けに事業領域の拡大を図る。

ONE COMPATHは、暮らしの身近な(ワンマイル)領域に新しい価値を創る「ワンマイル・イノベーション・カンパニー」を企業ビジョンに掲げ、生活者の日々の暮らしの支援を展開。特に電子チラシサービス「Shufoo!」を通じたオフライン店舗における買い物行動支援や、家事代行比較サービス「カジドレ」を通じた忙しい共働き世帯などの暮らしの支援によって、育児を必要とする子育て世帯を中心とした生活者の課題解決に取り組んできた。

一方、MISAは、ベビー・キッズを中心とした衣料品・雑貨のオリジナルブランドの企画、販売および輸入販売を手がける。Instagramを中心としたSNSマーケティングを活用し、2019年の立ち上げ以来急成長しているEC専業のアパレルブランドとして、ママの“欲しい”を叶えるトレンドをおさえた商品を扱う「misanpo」、時代に流されないサステナブルな商品を提供する「ELMISA」の2ブランドを展開。顧客との共創型での商品開発を強みとし、企画したオリジナル商品の実績は単品1万着を越える。


▲「misanpo」「ELMISA」の2ブランドを運営

4月1日に、ONE COMPATHがMISAの発行済み全株式を取得し、完全子会社化した。同日付にて、MISAの取締役にONE COMPATH 取締役の山本広樹氏、監査役にONE COMPATH 経営企画部の渡辺健太郎氏が就任した。

近年、多くの業界で商品のコモディティ化がすすみ、機能やスペックだけでは差別化が難しくなっている。また、あらゆる情報量が増大することにより、企業の一方的な発信だけでは商品が埋もれてしまうという状況が拡大していくと考えているとした。一方で、スマートフォンやSNSの普及により、個人の発信が商品との出会いを作る、ファンを集めたコミュニティで商品づくりの想いやプロセスにふれることが購買の決定要因になるなど、消費活動における企業と生活者の関係が変化しているとし、今回の子会社化により、MISAの持つオンラインでコミュニティを構築する力、顧客と共に商品を開発する力と、ONE COMPATHの経営資産をかけ合わせ、これからの時代の消費活動における新たな価値を生み出すと同時に、子育て世帯の支援領域を拡大していくとしている。

今回の子会社化にあたり、ONE COMPATH 代表取締役社長CEOの早川礼氏は、「今回、徹底的な顧客目線で子育て世帯の課題解決に取り組むMISAを迎え入れることができて非常に嬉しく思っています。上村社長自身の『身近な人の課題を解決したい』という想いは、当社のミッション・ビジョンとも強く合致し、両社で新たな顧客の創造に取り組めることにワクワクしています。 当社は今後もグループ経営を推進しながら、柔軟かつ迅速に身近な社会課題を解決するサービスを提供してまいります。ご期待ください」とコメントした。

MISA 代表取締役の上村紗也賀氏は、「私たちMISAは創業から3期目のベンチャー企業です。従業員はママのみの企業です。これまで培ってきた徹底的なママ目線での商品開発を強みに、ONE COMPATH様の運営するサービスの顧客基盤を活用した事業の拡大を行っていきたいと考えています。これまでアパレルを中心に商品を展開してきましたが、アパレルにこだわらず、広く子育て世帯を対象としたEC領域の拡大を展望しております。グループに参加した後も事業成長にコミットしながら、両社のシナジーの創出に取り組んで参ります」とコメントした。




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