2022.02.28

b8ta Japan、米国b8ta inc.から独立 全ライセンスを取得、国内店舗は継続

体験型ストア「b8ta(ベータ)」を運営するb8ta Japanはこのほど、2021年12月末にb8ta inc.(米国)から、日本国内向け事業における商標権及びソフトウェアのライセンスをb8ta Japan JV, LLCにおいて独占的に取得したと発表した。米国の事業に左右されず日本での事業展開を継続し、新事業の拡大、アジアへの進出を目指す。

国内に3店舗の体験型ストア「b8ta(ベータ)」を展開するb8ta Japanは、2019年にベンチャーキャピタルのEvolution Ventures(米国)とb8ta.incの合弁会社、ベータ・ジャパン合同会社として設立。日本国内における事業を運営してきたが、互いを取り巻く環境、また、それぞれ別々の目標に向け事業を推進するなか、2020年9月にb8ta inc.との資本関係を解消。「b8ta」の商標と、ソフトウェアの日本国内での使用に対して、ライセンス料を支払うモデルに移行していた。



このほど、約1年にわたる協議の末、日本国内における事業に関わる「b8ta」の商標権、およびソフトウェアのライセンスをb8ta Japan側で独占的に取得することで合意に致り、2021年12月末にb8ta Japan JV, LLCにおいて取得した。

米国内の「b8ta」は、2022年2月18日に全店舗閉店したが、b8ta Japanは米国b8taから独立した法人であり、日本国内における運営には一切影響ないとしている。事業継続に必要な資産は、全てb8ta Japan側で確保しており、今後とも米国の事業に左右されることなく日本での事業展開を継続していく考えを示した。

今回のライセンス取得にあたり、b8ta Japanの北川卓司代表は、「日本とは比べ物にならないほど新型コロナの影響を受けたアメリカ事業は、昨年より体験型ストアの運営からライブコマースを中心とした非接触型のビジネスモデルへとシフトする中で、お互いの資本関係解消、そして今回のライセンス取得合意に致りました」と話す。

「米国の全b8ta店舗は残念ながら閉店致しましたが、日本での事業に関しましては、上記の通り一切影響はございません。これからも創業者の掲げたミッションである“リテールを通じて人々に新たな発見をもたらす”を体現し、日本国内で『b8ta』の店舗事業、また付随するRaaS(Retail as a Service)の新事業を拡大して参ります。また、日本からアジアの他地域への進出も計画しており、売ることを主目的としない店舗の更なる拡大を進めていければと考えております。b8ta Japanでは現在、合同会社から株式会社への移行の準備を進めており、これを機に第三者割当増資を実施し、日本の『b8ta』事業を一気に加速させていく所存です。今後ともb8ta Japanならびに『b8ta』各店舗を末長くご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます」とコメントした。




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