2022.02.10

「Oisix」、物流混乱で売上15億円のマイナス影響 髙島宏平社長がトラブルの原因説明

オイシックス・ラ・大地(以下、オイシックス)は、食品EC「Oisix」の物流を担う「Oisix New海老名ステーション」で発生した欠品や配送遅延により、売上高15億円、利益15~20億円のマイナス影響が出たと発表した。キャンセルやプロモーション停止などが響いた。

2月10日にオンラインで開催した2021年4‐12月期(第3四半期)決算説明会で、髙島宏平社長が明らかにした。


▲業績への影響

説明会の冒頭、髙島社長は「このたびの配送トラブルで多くのお客さまにご迷惑をおかけしまして、申し訳ございませんでした」と述べた。

混乱の原因について、①商品の納品遅れや遅れに起因した荷受け時のオペレーションが想定通りに進まなかった ②高精度な物流システムだったために、イレギュラーな状況に対応ができなかった――の2点を挙げた。その上で「移転準備が不十分なうちに稼働させたということに原因だった」と説明した。


▲移転計画を約2年前倒しした

出荷配送について1月25日以降は遅延がない状態で稼働していると報告。カスタマーサポートは、トラブル発生後、約2週間は対応に遅れがあったものの現在は通常通りの対応に復旧したという。

キャンセル件数は約8万人、遅延は約1万人、商品の欠品は約2万人で、トラブルに関する問い合わせは約7000件だった。解約件数について「想定よりもはるかに少なく、会員の皆さまには大変感謝申し上げたい」と話した。

このトラブルによる業績影響は2022年3月期中のもので、2023年3月期の影響はないとした。2月中に出荷量のキャパシティを増強し、配送品質をトラブル前の水準まで戻す計画を明らかにした。


▲今後の計画




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