Zホールディングス（HD）は1月26日、アスクルが販売する商品を注文後最短15分で届ける新事業「Yahoo!マート(ヤフーマート)」を開始すると発表した。ヤフーや出前館などグループ会社との連携により、需要が高まるクイックコマース（即配サービス）の領域でサービスを本格展開していく。
「Yahoo!マート by ASKUL」は、フードデリバリー「出前館」の配送網を活用し、アスクルが取り扱う食品や日用品を販売・配送する即配サービス。
ヤフーがサービスの企画と拠点の運営、アスクルが商品の仕入れ・販売や店舗ページの運営、出前館が商品の配達代行をそれぞれ行い、ZHDがサービス全体像の設計を担う。
ユーザーからの注文は「出前館」のサービスサイト上で受け付ける。注文を受けた「出前館」の配達員が「ヤフーマート」の商品倉庫となる専用店舗（ダークストア）で商品をピックアップしユーザーが指定した住所まで配達する。
現在の取扱品目は約1500点。季節商品やギフトなど、エリアごとの利用傾向や特性に合わせて商品数も都度拡大していく。
ダークストアは、サービス本格開始時点で都内に8拠点を構え、都内23区の一部エリアを対象にサービスを提供する。2022年度中に23区内全域と一部他エリアまでサービス範囲の拡大を予定している。
ZHDグループは2020年3月、自転車による配達サービスの実証実験を実施するなど、即配サービスの事業化に向けた取り組みを進めてきた。2021年7月から実施してきた「ヤフーマート」の前身となる即配サービス「PayPay（ペイペイ）ダイレクト」の実証実験の結果を受け、「ヤフーマート」の開始と事業の本格化に至った。
