エイチーム、自転車EC「cyma」などEC事業が通期黒字 売上は12%増の35億円

自転車のECサイト「cyma-サイマ-」を運営するエイチームの2021年7月期におけるEC売上高は、前期比12.5%増の35億9500万円だった。セグメント利益は8400万円（前期は4300万円の損失）となり、2013年12月のサービス開始以来初の通期黒字化を達成した。
　
公共交通機関の代用として自転車の需要が拡大したことを背景に、過去最高の売上高を記録した。加えて、「在庫の適正化」「品ぞろえの見直し」「オペレーションの改善」を黒字化の要因として挙げた。
　
8月に販売を開始したドッグフードブランド「Obremo（オブレモ）」など、自転車以外の商材にも取り扱い領域を広げていく構想を明らかにした。
　
エイチームのグループ会社でEC事業を担うエイチームコマーステックの望月一宏社長は「『cyma』で培った、さまざまな成功体験、失敗体験を活用し事業の拡大につなげていく。ECでの購入体験に改善の余地が大きい商材を特定し、その市場に参入していく」と話す。
　
エイチームの連結売上高は同1.5%減の312億5200万円で、EC事業の売上高構成比は同1.5ポイント増となる11.5%だった。営業利益は同44.9%減の7億100万円、経常利益は同28.3%減の8億9500万円、当期純利益は8億7700万円（前期は5億1900万円の損失）だった。