2021.09.15

キレイコム、「WeChat」向けSaaS提供の微盟集団と日本総代理店に WeChatミニプログラムで越境ECを支援

日系企業の中国進出支援を行うキレイコムは9月9日、中国最大級のSNS「WeChat」向けSaaSを提供する微盟集団(Weimob)の日本向け公認パートナーの日本国内独占総代理として、日本国内の企業・団体へ、WeChatミニプログラムを活用した越境ECソリューションを提供すると発表した。日本企業の越境ECを支援する。

キレイコムは、日本製商品を取り扱う各メーカーに向けて中国進出支援を行なっており、中国の消費者に商品を販売するために必要な販路構築、国際物流サービス、決済・回収代行等の一連のサービスを提供している。このほど「WeChat」向けSaaSを提供する「微盟集団(Weimob)」と日本における総代理店契約を締結した。公認パートナーとして、日本企業が越境ECを運営するために必要な機能を備えたトータルソリューションを日本国内に提供する。

テンセント社が運営する「WeChat」は登録アカウント数が12億人を超える中国最大級のSNS。メッセ―ジ機能やSNS機能に加え、QRコード決済サービスの「WeChatPay」は中国における2大QR決済アプリとして浸透している。企業は、WeChatミニプログラムと呼ばれるプログラムを利用することで、既存のアプリ機能以外の機能を自身の公式サイトに持つことができるという特徴も備える。

「WeChat」内で利用できるWeChatミニプログラムによりユーザーは、専用のアプリをダウンロードすることなく、店舗やタクシーの予約、メニューの注文や決済などを利用することができる。その利便性の高さから、中国国内ではミニプログラム利用者の数が爆発的に成長しており、テンセント社の公式発表によると、月間アクティブユーザー数は8億人を超えている。そのうちの6000万人以上がミニプログラム上でモバイルショッピングを行っているとのデータがあり、中国EC市場への新たな入り口として国内外から注目を集めている。また、昨今は越境ECの機能も拡充されており、日本を含む中国国外企業は、ミニプログラムを活用した越境ECによる中国消費者への商品販売に注目。今後はアリババ・京東と同様のECプラットフォームの1つとして成長が期待されている。

キレイコムは、今回の微盟集団との総代理店契約締結により、日本企業の越境ECのためのトータルソリューションとして、越境ECに対応したWeChatミニプログラム「微商城」のカスタマイズ、WeChatミニプログラムの開発と公式アカウントの運営代行を包括的に行う越境ECトータルソリューション、「WeChat」公式アカウントと連動したターゲティング広告配信、Liveコマースなどの「WeChat」を活用した集客・広告プロモーション施策、越境EC業務運営代行・売上金回収代行・上海の保税倉庫を活用した越境ECフルフィルメントサービスを提供する。

新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で、日本国内での外国人観光客による消費行動は激減したが、中国をはじめとした海外の消費者による日本製品の購買ニーズは存在している。中国の消費市場は依然として拡大を続けており、沿海部の経済先進地域から内陸や中西部地域などの都市においても消費が拡大している。とりわけ高品質の輸入製品に対する需要が旺盛であり、新型コロナウイルスの影響で海外渡航が制限される中、越境ECを利用して海外製品の購入を希望する消費者は多く存在する。また、多くの日本企業がコロナ禍でも海外の消費者に直接商品を販売できる「越境EC」に注目しているとし、WeChatミニプログラムを活用した越境ECソリューションの提供により、日系企業の中国向け越境ECの支援を図る。




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