2020.04.03

【成長ショップ物語】 「バタフライボード」、商品開発にCF活用

商品開発・サイト運営を手掛ける福島英彦代表

自社開発のアイデア文具を取り扱うバタフライボードは、クラウドファンディング(CF)を活用して開発した商品をECで販売している。最新商品はCFを通じて2700万円以上の資金支援を達成。サイトに寄せられた支援者からの意見も、商品改良へのヒントとして活用している。

同社の看板商品である「バタフライボード」は、持ち運び可能なホワイトボード。もともとは2013年、福島英彦代表が自身の仕事用として製作したものだ。

「コミュニケーションが苦手な自分のために言葉を可視化し、相手と共有できるツールとして仕事後や週末の時間を使い開発した」(福島代表)と語る。

「バタフライボード」の完成後は、同じ悩みを持つ人の課題解決に向け、量産と販売を企画。そのときに活用したのがCFサービスだ。一般販売用に向けて2015年、CFサイトに掲載した改良版「バタフライボード」は、800人から約300万円の資金支援を達成。商品化への原動力となった。

「資金支援ももちろんだが、ページへのコメントを通じて共感の声や商品の改良案をユーザーから聞けたことが事業化への大きな要因となった」(同)と振り返る。

その後も、開発商品をCFサイトに掲載してユーザーから資金と意見を募り、ECや実店舗で正式販売という販売モデルを実施。ユーザーから使用時の感想や意見をヒアリングし、次の商品開発につなげるという循環が事業の拡大につながっている。

自社ECサイトを2016年に開設。2017年にはバタフライボードを創業し、今まで副業として行っていた「バタフライボード」事業の本格展開を開始した。

CF掲載時の支援人数や支援金額も回を重ねるごとに規模が拡大。ボールペンでの記入に対応した最新商品「ノーツ・バイ・バタフライボード」は、CFを通して4052人から合計2778万1700円の資金支援を達成。2月からは自社ECサイトで販売開始した。

「今後も、ユーザーからの意見をただ反映させるだけでなく、その一つ上をいく商品を生み出して、提供していきたい」(同)と新商品開発への意気込みを話す。


「バタフライボードオフィシャルショップ」

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