将来的に基盤統合も
――先行するソリューションに勝っている部分は?笹崎:「MakeShop」は主軸のプレミアムショッププラン以上だけでも約1万店に利用していただいている。利用店舗が多いことで、たくさんの要望をいただいたり、成功事例を分析したりできている。こうした声をもとに機能改善を図ったり、ECの知見をためたりしており、その蓄積したノウハウの総量が違う。
畔上:「MakeShop」の使いやすさを、エンタープライズ分野でも取り入れていく。将来的に基盤を統合していく構想もある。手軽にスケールアップしていける世界が理想だと考えている。
GMOシステムコンサルティング マーケティング部 副部長 畔上文昭氏笹崎:要件定義書の作成からサポートできる点も他社にはない魅力だと思う。大手システムインテグレータくらいしか提供していないサービスだ。
「MakeShop」で培ったECサイトの運営や、マーケティングを支援する経験豊富なチームも強みとなる。
――コロナ禍に機能やサービスで強化したポイントは?笹崎:「MakeShopエンタープライズ」プランでは、コロナ禍において「産直システム」の引き合いが増えている。「産直システム」はモール型のECサイトが作れるサービスで、サイト制作会社や行政などが運営主体となり、地域の生産者やメーカーなどの出店を募って、ECサイトを運営している。ニーズの拡大に応じて、サービスの強化も進めている。
「クラウドEC」プラン(旧Axコマース)では、ポイント機能を強化した。ポイントをさまざまな条件で付与できる機能をリリースし、複数サイトを横断したポイントプログラムの構築などしやすくなった。
畔上:「パッケージEC」プラン(旧ECオリジン)は、カスタマイズしやすさが売りだが、コロナ禍で迅速なECサイト立ち上げのニーズも高いことから、3カ月ほどでサイト構築まで行ける体制を整えた。さまざまな外部ソリューションとの連携にも注力している。
「GMOクラウドEC」https://www.cloudec.jp/
【ECソリューションマップ2021「ECサイト構築サービス編」】特集ページhttps://netkeizai.com/articles/detail/3958