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ブレインパッドは3月17日、通信販売のフェリシモにパソコン作業を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ソリューション「BrainRobo(ブレインロボ)」を導入したと発表した。在庫管理やカタログの印刷原稿チェックなどの業務を自動化し、年間約3000時間の工数削減に貢献したという。
自社企画商品を販売するフェリシモは、積極的にITを活用し、業務の効率化を図ってきた。業務効率は向上したものの、複数のITシステムを併用することによって、システム連携などの作業が煩雑化し、新たな課題が生じた。この課題の解決とさらなる業務効率化に向けて「ブレインロボ」を導入した。
RPAの活用を社内に浸透させるために、ロボットをキャラクター化して「フェリシモ こびと隊」と名付け、社員と共に業務を行う仲間としてRPAを迎え入れるというユニークな取り組みも実施している。
フェリシモ クラスターMC本部 業務基盤グループリーダー 兼 経営企画室広報部 部長 吉川貴志氏は、「『ブレインロボ』の導入は、業務の効率化だけでなく、現場スタッフが自分自身の業務を見直すきっかけになりました。例えばカタログ作成の自動化においては、属人化から脱却しただけでなく、ルーティン業務から解放された現場スタッフが、カタログのデザインを考えるといった人間にしかできないクリエイティブな業務に時間を使えるようになりました。2020年2月時点では、約30の業務に対してロボットを開発し、うち20前後が業務に組み込まれており、年間の工数削減時間は約3000時間超にのぼっています」と話す。
「フェリシモ こびと隊」については、「RPAで稼働するロボットを、同じ目的に向かう仲間として社内に迎えいれています。親しみやすさを出すためにオリジナルストーリーを作り、『フェリシモ こびと隊』を結成したのも社員による発案です。現在は『この作業は属人化しているから自動化できる』『自分がロボットを作るならこうしたい』といった意見もたびたび出てくるようになり、RPAの活用意欲が高まってきていると感じます」(吉川氏)と説明している。
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