2021.01.17

【2021年 年頭所感】ECネットワーク 原田由里理事「時代や年代に適した消費者啓発を」

新年、明けましておめでとうございます。日ごろからの皆さまのご支援に、心からお礼申し上げます。
 
ECネットワークでは、ECに関連する消費者からのトラブル相談を受け付けておりますが、昨年におきましては、特にコロナ禍による巣ごもり消費をきっかけにEC利用者が増え、それに伴い、入手困難となったマスクや消毒薬、アパレル品等の商品遅配や詐欺サイトによる被害、悪質な広告をきっかけにした定期購入や海外セキュリティーソフトの購入トラブル、休校下の子どもによるオンラインゲームや投げ銭への高額課金、急拡大したサブスクリプションサービスによる自動更新などの契約トラブル、SMSやメールによるフィッシング詐欺被害などの相談が多く寄せられました。
 
また、ネット上の個人間取引はフリマサービスにとどまらず、特に若年層においては、もはやインフラと化したSNSでの相対取引にまで拡大しています。SNSには善意の人もたくさんいますが、決済手段の多様化と匿名を逆手に取り、詐欺被害や副業トラブル、また詐欺サイトへの誘導により情報漏えいや拡大被害なども発生しています。
 
そして、社会全体が不安に包まれている状況下では、普段なら何でもないことでも、突然、怒りの感情をあらわにしてくる消費者が増えることもあります。EC事業者においては、時にこの点、ご苦労されることもあるかもしれません。
 
さらに、ECに関連する消費者問題に関しましては、デジタルプラットフォームをはじめ、決済関連や広告・表示など、今後の動向に目を離せないさまざまな話題もあります。
 
これらを含め、年を明けましても、基本を踏襲しつつ、時代や年代に合った消費者啓発やリテラシー向上の重要性を、ますます感じているところであります。
 
引き続き、本年もよろしくお願いいたします。

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