2021.01.13

BASE、noteと資本業務提携 クリエイターのD2Cを支援

ECプラットフォーム「BASE(ベイス)」を提供するBASEは1月12日、メディアプラットフォーム「note」を運営するnoteと資本業務提携を締結したと発表した。noteがBASEを引受先とする第三者割当増資を実施。D2Cビジネスを手がけるnoteのクリエイターや、個人やスモールビジネスで活動するクリエイターのファン形成・集客・販売を両社で支援する。

両社は今回の提携により、累計130万ショップを超える「BASE」加盟店と、会員登録数260万人以上にのぼる「note」のクリエイターをつなぎ、だれでもD2Cビジネスがしやすい環境の促進を図る考え。まずは、「note」と「BASE」で開設されたネットショップの相互への導線設置、「BASE」で開設されたネットショップの管理画面から、「note」に記事を投稿できる機能の設置、「note」のショッピングカテゴリの記事が集まるメディアの活性化を両社共同で進めていく予定としている。

提携を記念し、1月14日には「ファンを巻き込むブランドづくり」をテーマにBASEの鶴岡裕太代表取締役CEOとnoteの加藤貞顕代表取締役CEOの代表が対談するイベントをオンラインで実施する。



「note」は「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」を、「BASE」は「Payment to the People, Power to the People.」をミッションに、クリエイターがものづくりに専念して、正当な対価を得るためのプラットフォームを提供している。自ら価値を生みだす人々を支援する互いの取組みに共鳴し、相乗効果を生むために今回の提携に至ったとしている。

「note」ではこれまでも、クリエイターが商品・サービスの裏側にあるストーリーや作り手の思いを発信し続けることで、ブランドのファンコミュニティを形成している。クリエイターへの応援の気持ちをファンがストレスなく購買へつなげられるように、さまざまなECプラットフォームとの連携も強化してきた。今回の提携により、D2Cビジネスを手がけるクリエイター、個人やスモールビジネスで活動するクリエイターのエンパワーメントをさらに強固にしていく考えを示した。

提携に伴い、BASEの鶴岡裕太代表取締役CEOは、「この度、noteチームの一員に加わらせていただけたこと、とても嬉しいです。BASEでは、ものづくりをされている個人や小さなチームをテクノロジーを用いてエンパワーメントできるように日々頑張っていますが、noteさんが手掛けられているサービスも、アウトプットの形は違うものの、BASEと同じように、個人など今まで大きな組織と比べると力を持つことが難しかった方々に力を与えるサービスだと思っています。この領域はまだ入り口に立ったばかりですが、これからゆっくりと長い時間をかけて今では想像できないくらい大きな影響力を持っていくと思います。これからの世の中の主役になっていく方々にきちんと寄り添えるよう、両社でしっかりと連携して未来に貢献していけたら嬉しいです」とコメントした。

noteの加藤貞顕代表取締役CEOは、私たちの使命は、クリエイターの創作のお手伝いをすることですが、そのなかでも活躍の舞台を広げることは極めて重要と考えています。今回の提携は、ECという大きな舞台にクリエイターの活動領域を広げるという意味があって、BASEさんとご一緒できることをたいへんうれしく思っています。ECは、クリエイターの表現方法としても、創作の継続のための手段としても、とても有力な分野です。これまでもさまざまなECサービスとの連携の取り組みをしてきましたが、今回の提携では、それをより深くすすめて行ければと思っています。クリエイターをエンパワーするという固い意志が、BASEとnoteの両社に共通しています。今回の提携を通じて、2つのサービスがより緊密に連携し、クリエイターのみなさんの創作のお手伝いをしていきたいと考えています」とコメントした。

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