「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイトは2020年9月、「寿司屋が考えるごちそう品」をコンセプトにした自社ECサイトを開設した。出足は好調で、半年間で3000万円の売り上げを目標としている。
サイト名は「うまいもん市場」。現在販売している商品数は16品目。今後は、約2倍の32品目に増やす計画で、11月中にも新商品を追加していく予定だ。
同社は商品力を強みにECサイトでも食品の販売を行っている。通販の物流の拠点となっているのは、静岡・清水市にあるグループ会社の水産工場「バンノウ水産」。日本有数のマグロの水揚げを誇る清水の地の利を生かし、工場からクール便で届けられるように整備している。
ECサイトは、かっぱ寿司のブランド力と店舗を活用した施策で認知度を高めている。SEOなどは特に実施していない。店舗情報を調べる際に、コーポレートサイトを訪れ、結果として一定のPV数が自動的に取れているという。ホームページを訪れた際には、ECサイトの存在が分かるようにしているという。
ECサイトのトップ画面店舗を訪れた際にも、ECサイトの告知を行っている。また、300万人が利用しているという同社のアプリからもECサイトへの動線を引いている。「既存のものを生かした販促を行っているため、ウェブ広告にはコストはかけていない」(同社)としている。
ECサイト開設は初めての取り組みとなる。「ECだけでなく、持ち帰りやデリバリーサービスの拡大も図り、顧客に喜んでもらえるサービスを今後も展開していく」(同)。
ECサイトの運営は今後も自社で行っていく予定。現在の課題はECサイトにおける滞在時間を長くしていくことを挙げている。
「うまいもん市場」
https://ec.kappasushi.jp/